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スタートアップの1人目のデザイナー

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僕がRettyに1人目のデザイナーとしてjoinしてからやってきたこと、学んだことを書いていきます。経営、チームや文化作り、デザイン組織作りなど、ゼロから何かを作ることに活用でき…
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デザイナーは代表の良き参謀であれ

デザイナーは代表の良き参謀であれ

野球でキャッチャーのことを「女房」と表現します。投手の能力を引き出すのは、リードするキャッチャーの腕にかかっていることを比喩したものです。投手の能力とコンディションを把握し、打者の特性を理解し、試合状況を読み、試合の流れを作っていく、チームの参謀役です。スタートアップにおける代表とデザイナーの関係も、これに近いものだと思っています。投手→代表 / 打者→ユーザー / 試合状況→市場 / 試合→事業

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デザイン組織を作るうえで意識した4つのポイント

デザイン組織を作るうえで意識した4つのポイント

ここでいうデザイン組織とは「デザイナーの組織」ではなく、「デザインに向き合う組織」です。職能集団のことではありません。

全員でデザインする組織を目指しました。デザインという曖昧な概念に本気で向き合うためには、デザイナーという職種の人間だけでなく、組織全体で向き合う必要があると考えていたからです。デザイン組織を作ろう!という明確な経営判断があったわけではなく、なんとなく自然とその方向で進んでいまし

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スタートアップの1人目のデザイナーへ

スタートアップの1人目のデザイナーへ

どんな組織・状況・職種であれ、1人目でjoinするというイバラの道をあえて選択できる人は、失敗しても困らない状況や能力のある人か、目標や志を高く持っている人か、もしくはネジの外れたクレイジーな人のどれかです。

僕は能力があったとは言えないけど、どこでもやっていける自信はあったし、ネジがたくさん外れていたおかげで、最悪失敗したとしても死なないから大丈夫だろうとくらいに考えていました。

志だけは高

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これからスタートアップに入る人たちへ

これからスタートアップに入る人たちへ

僕は今の組織に入る以前は、今よりも大きなの組織にいたので、スタートアップは初めての経験でした。仕組みやルールが整備されている組織にいると、それが当たり前のものだと勘違いしがちですが、それら全てを自分たちでゼロから作り上げていかなくてはいけません。それは想像以上に大変だし、刺激的で楽しいことでした。

スタートアップに必要なのは「やりきれるかどうか」極論これだけあればなんとかなると思っています。逆に

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まえがき:スタートアップの1人目のデザイナー

まえがき:スタートアップの1人目のデザイナー

僕はRettyというグルメサービスを運営する組織で、デザイナーをしています。Chief Designer という役職で、UI/UXなどのサービスデザイン、広報マーケ、採用・体制などの組織デザインや事業戦略などの経営にも関わっています。営業以外のことは何でもやるような感じで、好きな食べ物はうどんです。

スタートアップの1人目のデザイナーです4年前の2014年の2月に、11人目のメンバーとして入社し

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