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日誌「ハナモゲラ語とストップ・メイキング・センスは近しい存在」 #289

今日は、いつも以上にナンセンスな日誌を1つ。

今週はトーキング・ヘッズの『This Must Be The Place』をよく聴いてる。こんなにも真っ直ぐな、でも少し不思議なラブソングが他にあるのかと思う。そんなノリで他のアルバムに収録されている、これまた好きな『I Zimbra』を聴く。この曲には歌詞があるけれども、意味をなしていない。それは、歌詞なのに無意味な言葉で構成されているから。ボーカルのデヴィッド・バーンは、ドイツの作家でありダダイストのフーゴ・バルの詩から脚色したらしい。そんな歌詞が強烈なビートに乗って歌われている。

そこで、タモリさんの芸の1つである“ハナモゲラ語”を思い出した。Wikiによると《「初めて日本語を聞いた外国人の耳に聞こえる日本語の物真似」が元祖》とのことで、こちらもそれっぽく聞こえるが意味はない。詳細は異なるけれど、ハナモゲラ語とストップ・メイキング・センス(トーキング・ヘッズのライブ映画)は近しい存在なのかもしれない。結局、無意味なところに意味があり「なんだよこれ、意味ないじゃん!」を越えたところに意味が出てくるのだろう。不思議だ。

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[後記] 乃木坂46に『ポピパッパパー』という楽曲がある。サビの歌詞は殆どこの不思議な言葉を繰り返している。これも言葉遊び的なものが含まれているが、最終的にはノリで歌詞を決めたらしい。最初のAメロの歌詞《わかる人 わかればいい 純な言霊》というのが本質なのかも。