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60年前のコートを生まれ変わらせる

今日はものづくりのことについて書いてみよう。

私にとってものづくりは、生きていくのに切っても切り離せない必要なこと。これが出来なくなっちゃったら、死んじゃうかもしれないって思う...ちょっと大袈裟(笑) でもそれくらい大事なことなんです。


2000年にマイブランドを作って、本格的にバッグ作り始めたんだけど、そもそもバッグを作るなんて思ってもみなかった。

ひょんな事から、ニューヨークで出会ったバッグ作家のDeborahを手伝うようになって、彼女から色々な技を盗み取っていったわけで。。。

(彼女との出会いはこちらで少し触れてます↓)

カラーコーディネーターだった彼女の作りだす作品は独特で、彼女の作品スタイルのビンテージファブリックやボタン使いは、すっかり私のスタイルになっている。


前置きが長かったが、ここから本題。


生まれ変わるのはビンテージコート。

約60年前の物。1950〜60年代のもと思われる。
ミントブルーのシャギー生地は、そんな昔のものとは思えないほど鮮やかだ。

着物用コートに仕立てられ、共布の大きな包みボタンが付いたかわいいデザイン。当時、若くてチャーミングな女性がおしゃれしてお出かけ着にしてたものだろうな、と想像してしまう。

そんな素敵な時間を経てきたコート、着るものとしての役割を終え、現代に合わせた用途で作り変えるのが私の仕事だ。


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ボタンがま口


ネーミングそのまま(笑)、ボタンがたくさん付いたがま口ポーチ。
ボタン好きが高じて生み出された作品。

かわいいボタン、素敵なボタン、小さいのにその存在感たるや!見れば見るほどディテールに釘付けになるのです。

で、古いのも新しいものも集めに集めたら、
大きな引き出し2杯分、ぎゅーぎゅー詰めになってしまった(笑)

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ひとつひとつが個性的、だけど集めて生地に乗せてみたら、めちゃくちゃかわいい♡

あーでもない、こーでもないと、生地に乗せてみてはあれこれ悩み、ボタンを並べる作業。実は全工程の中で一番時間がかかるのです。

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このミントブルーの生地が一番生かされるように、ボタンたちを選び配置、ボタンの位置が決まったら、ボンドで仮止めし、糸の色を合わせながら縫い付ける。

最後は口金(がま口部分)に出来上がった生地を差し込んでいく山場の作業。息をつくもの慎重にならないと全て台無しになる緊張の瞬間。がま口作りはこの工程にかかってると言っても過言ではないのだ。

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出来上がり♪

これからはがま口ポーチとして、小物の収納に活躍することでしょう。




◯ カプセルポシェット

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◯ がま口クラッチバッグ

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こんなのも出来た♪



企画展のお知らせ
『春のお出かけスタイル』 yuka ogasawara & Moi
◯ 3/4(木)~ 15(月)   nagomi style 山口店
 山口市大内問田5−1−6
◯ 3/19(金)〜 4/1(木)  nagomi style 小倉店
 北九州市小倉北区京町3−1−1 小倉駅前アイム1F

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