日米株価の下落で資産形成どうする?
*株価が大きく下げたので、簡易版ですが急遽週次レポートを書くことにしました
【1週間の振り返りと今週の注目】No.100〜割高圏にあった株価に調整の動き(4月15日〜4月19日)
○先週の相場
終値 前週比
S&P500 4,967.23 -156.18
日経平均 37,068.35 -2,455.20
ドル円 154.65 1.37
米10年国債利回り 4.626 0.094
○振り返りと今週の注目
割高圏にありながらもなかなか調整しなかった日米の株価がいずれも下落しました。米S&P500は前週比▲3%で5,000割れ、日経平均は同▲6%で一時36,000円台まで値を下げる局面が見られました。
今までは、
割高 < 楽観&期待
で上昇を続けていましたが、今週はその楽観に再考を促す材料が出てきたことが下げの要因となりました。
ざっと挙げると、
− 米インフレ&利下げ観測後退〜米金利上昇
− 米国の裁量的支出の弱さ(ベージュブック)
− ASML弱い決算
− TSMC半導体市場見通し引き下げ
− NFLX会員数公表停止
− イスラエルによるイラン攻撃
そして、じわっと進んでいる、、、
− 日経平均のEPS見通し引き下げ
さすがにこれだけ出てくれば下げますね…
株価が割高圏にあると言っても、バブル水準からはまだ距離がある状態でしたので、期待先行で上昇の勢いが続いていましたが、悪材料がまとまって出てきたことで相場は下落に転じました。
裏を返せば、それだけ株価の水準にもろさがあったとも言えます。株が割高水準になかったら、上記の材料で下がったかどうかわかりません。割高だったからこその調整という感じもします。
割高が行き過ぎないうちに調整が入ったことは長い目で見てプラスです。そして、調整の長さに関してはこれから本格化する企業決算や経済動向を見ていくことになります。楽観派が見ていたストーリーに修正が入るようだと長引く可能性が出てきます。
もしも、4月後半の企業決算で市場の期待に届かないものが散見されたり、経済指標でインフレが低下しないまま景気関連が弱まってきたりすると、株価の調整は長くなるでしょう。
なお、先行きのシナリオをイメージすることは大切ですが、個人の資産形成という観点からは、1つの相場観にすべてを賭けることはせずに、シナリオを2つ3つ用意して、その実現確率の高低でポートフォリオやポジションの管理をするのが良いと考えます。
私たちは、株価が割高圏にある中で、積み立ては淡々と、裁量的投資は控えめにという姿勢でやって来ました。そのおかげで高値掴みをすることなく、追加で投資をする資金余力を残すことができています。ここから次のチャンスを探っていきたいと思います。
引き続き楽しく増やす資産形成をしていきましょう😊
私が代表を務めるワイズ・アセット・デザインのウェブサイトhttps://ysassetdesign.com/
日経ビジネスに私の記事が掲載されましたのでご覧ください
役職定年を割り切れず、学び直してメガバンクの肩書を捨てた:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)
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