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楽観が戻る株式相場、次のヤマは・・・

(Facebookグループ「よーよーの資産形成塾」8/25の投稿の転載です)

○先週の相場
           終値    前週比
S&P500       5,634.61    80.36
日経平均      38,364.27     301.60
ドル円         144.37     -3.24
米10年国債利回り          3.804     -0.081

○振り返りと今週の注目

先週の株式相場は日米とも2週連続の上昇となりました。

特に米国ではS&P500が過去最高値まであと1%弱に迫っており、戻りの強さが目立っています。一方、日本では日経平均が大きく値を戻しているものの、過去の高値まではさらに10%の上昇が必要な状況です。米国と比較して戻りが鈍いのには複数の理由がありますが、わかりやすいという点ではとりあえず「円高」を押さえておけば良いでしょう(あとは日銀の利上げ、外国人投資家のポジションの巻き戻しなど)。

日経平均が最高値を付けた7/11のドル円は158.84円(前日の7/10は161.70円)、先週末8/23は144.37円と14円もドル安円高が進んでおり、輸出企業の業績への懸念が日本株の相対的な戻りの鈍さに影響を与えていそうです。ただし、140円台も十分に円安水準でして、過度な円安進行による弊害を考えれば、望ましい動きとも言えます。

そして、米国で、株価の上昇、ドルの下落、国債利回りの低下が進んでいるのは、ジャクソンホール(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)でパウエルFRB(連邦準備理事会)議長が「政策を調整する時が来た」と9月の利下げを示唆したからです。あとは、米FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨で、9月利下げの実施に関する記述があったこともこの動きに寄与しています。

米国経済は想定の範囲内で減速し、それに合わせてFRBは利下げを行う、よって株は買い、という見方が相場を主導しており、金融市場には楽観が戻ってきています。

この楽観をサポートする動きが続くなら、株価も底堅い値動きが続きそうです。ということで、注意しておく点は楽観に水を差す動きが出てくるか来ないか。3つ挙げると、①市場の期待ほど利下げが進まない、②市場の想定よりも景気が急速に悪化する、③8/28のエヌビディアの決算が失望的なものとなる、です。あとは、楽観が戻ってきているとは言っても、市場にはまだ不安定な感じが残っており、相場の急変がいつ起こっても不思議ではないということも頭に入れておきましょう。ということで、まずは28日に注目です。

今週も楽しく増やす資産形成をしていきましょう😊

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