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“BRUTUS”の11月号 / プリントした写真

“BRUTUS”の11月号

買っておいて読めていない本が溜まる。雑誌も小説も見境ない。ようやく2023年11月1日号の“BRUTUS”を読んだ。表紙の文字は《写真はもっと楽しい。》である。そのキャッチの通り、中身は写真についての特集になっている。まだ書店でも置いているかもしれないし、電子版も配信されているので興味のある方にはお勧めしたい。個人的には写真家・RKさんの記事が興味深かった。私ことアラサー会社員の不勉強により本誌で初めて知った方だが、写真家の側でDJとしても活動されているらしい。自身の写真には、レタッチやエフェクトを施すことがあるそうだ。

それに対して『(抜粋)フォトショップなんて言語道断とフェイクをよしとしない昔ながらの価値観ももちろん理解はできる。でも、どうだっていい。(中略)踊るのはオーディエンス。気持ちよく踊れたらいいじゃん、それがDJでしょ?』と語っていた。この文が、私のモヤモヤの一部を晴らしてくれた気もする。当然、悪意をメインとしたフェイクはそこに含まれないだろう。しかし、どんな作品もたいてい生み出されたあとには製作者の手を離れる。最後は、確かに受け取る側の感じ方次第なのかもしれない。キュビスムの絵画は本当に「私“でも”描ける」のだろうか。


プリントした写真

社会人になって“写ルンです”を使っていた時代は、現像時にスマホ転送に加えてプリントもお願いしていた。さらに義務教育時代ぐらいまで遡ると、スマホなる物は存在していないのでプリント以外の選択肢はなかった(はず)。しかし、ここ数年でデジタルカメラを使うようになってからは1度もプリントをしていない。もちろん頭の隅で「いつかは!」としていたが「デジカメの写真をプリントするぅ??」という気持ちもあった。ただ、それを覆す出来事があったので試しに4枚(弱気)だけカメラ店の即日プリントを利用。手元に来た、物としての写真を見て率直に嬉しくなった。

その出来事とは、同じくカメラを趣味としている大学時代の先輩たちと「来年中に合同展示が出来たら良いね」という話になったこと。せっかくこの時代に生きて同じように写真を撮っているのだから、1回ぐらいはイベントをやってみたくなったのだ。そのためには、フィルムであろうとデジタルであろうとプリントをしなくてはならない。ゆえに、その実験として即日プリントを利用させていただく運びとなった。仕上がってみると、当たり前ながら液晶に表示される写真とは違う。何だか新しい達成感を得て、反省点も見えた気がする。写真はもっと楽しい。確かにそうかもしれない。

これまで

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