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続・ライカのMレンズ“エルマリート”を購入

気になっていたとはいえ、安く売られていたとはいえ、本体を買う前にライカMシステム用のレンズを購入した私ことアラサー会社員。本体については「ライカM11?M11M?それともM11-P??」と思考を巡らす日々である。しかし、せっかく買ったのだから現段階でレンズを使ってみたい。ということで、ソニーのデジタル一眼カメラ・a7IVに“エルマリートM f2.8/28mm ASPH.”を取り付けてみた。


翻訳グッズ

ライカMシステム用のレンズをソニーのEマウントに取り付けるには、まず“マウントアダプター”が必要だ。最近の家電製品は充電端子がUSB-Cになりつつあるが、例えばiPhoneでしか使われていないライトニングという端子も存在する。これには「不便だなぁ」と感じている人が多いだろう。ところが、カメラレンズの規格(マウント)はメーカーごとに異なるのだ。最初は、これもなかなか不便に思えた。

この“翻訳”を担うのが、マウントアダプターという存在である。今回購入したエルマリートはMマウント(ライカ・Mシステム用)、カメラ本体はEマウント(ソニー・a7系)だ。このMからEへの変換を行うため、銘匠光学(TTArtisan)の6bitコードに対応したアダプターを購入した。6bitコードはExif情報を記録するために必要だが、その後に「非対応のやつでも良かったかも」と感じたことは割愛したい。

「6bitコードに対応したアダプターのほうが高い」
「でも安い方(6bit非対応)で良かったかも・・・」

キメラ

さて、取り付け準備は万全だ。マウントアダプターにエルマリートを組み合わせ、さらにカメラ本体へ取り付ける。個人的に見た目は微妙だなと思った。小さいレンズに大きいボディのアンバランス感は否めない。レンズ自体はフードなど混みで200g台で、アダプターは40gほど。これらを足しても300g以下なのだが、a7IVのボディと合わせると900g越えのヘビー級(私の中で)に育ってしまった。

肝心の写りはどうかというと、これもまた個人的には「うーん、まぁ、こんな感じなのかな」というものだった。やはり、メーカーとしての思想が異なるレンズとボディを組み合わせているので、ライカQ2を始めて使った時のような感動はない。この“キメラ”にMシステムの写りを期待してもいけない。ただ、パンフォーカスで撮影したときの解像感というのはレンズの良さが出ているのではないかと思う。

「ISO100, f/2.8, 1/125秒(不慣れすぎてどこにもピントがあっていない)」
「ISO125, f/2.8, 1/800秒」
「ISO1000, f/2.8, 1/1000秒」
「ISO200, f/16, 1/250秒」
「ISO200, f/16, 1/50秒」
「ISO2000, f/16, 1/40秒」
「ISO2000, f/16, 1/640秒」
「ISO2000, f/16, 1/500秒」
「ISO5000, f/16, 1/1600秒」

ぴんぼけしても立体感がある感じはライカらしさなのかもしれない。

キメラゆえに

私が最も重視していることはカメラの質量である。EDCとしては、軽ければ軽い方が良い。その点で、この組み合わせはあまり現実的ではなかった。加えて、私はいつかMシステムのカメラを購入したいという目標があってエルマリートを購入している。当然ながら、操作性もソニーのカメラを使うのであれば純正やシグマのレンズのほうが扱いやすい。ということで、早々にエルマリートとボディは引き離された。

初めて使うMシステムのレンズに戸惑ったが、使っていくうちに仕組みをふんわりと理解した。そういう意味では、この体験は貴重だったと考えている。ちなみに、a7IVは約3300万画素のカメラだ。このレンズをM11(ブラックペイント)に取り付けるとしたら、質量は700g台で約6000万画素となる。それはまた異世界なのだろうなと妄想する。とりあえず、この組み合わせは涼しくなったら再び試してみたい。

「こう見ると・・ちょっと良いかも」

これまで

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