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もうやめてしまったものの残骸の上を歩いている 残骸は何度も感電したように振動してもうどう…
耳に異物をつけたまま、各駅停車に揺られる。 再生リストをしばらく眺めて、頭痛のしない音楽…
白い、暑い、湿っぽい。 喉を焼き切るような冷たさ。 君の亡霊は地平線の向こう側を走っている…
駅前の明るい階段をのぼってた。神殿へと続くらしい。どろどろに酔って足元がふらふらしてた。…
ひとりごとを集めたゴミ箱がある。 あちこちの通学路の排水溝に蹴った石たちが、流れ流れて薄…
どこかであった気がするとか、そういうのは置いておいて、ただ新鮮な風をそのままにスカート…
寂しい。それ以外の感情はあるんだけど、ごった返していて、引っ越したばかりの部屋に積まれた段ボール状態。段ボール箱に「寂しい」って書いてあったから読み上げたけど、実際中身はもう読まない茶色の本やダサい横縞のTシャツや昔沖縄で買ったポストカードなんかが入っているんだろう。私の生活はそういう意味のないもので囲まれていて、豊かさが不純物で濁ってゴミ箱同然になるのをみていた。ああ、だから「寂しい」なのか。感情がゴミみたいに散乱しているから。そのせいで、私の身体はひとつのまとまりある行動
生まれてからこんなにも経ったのに、まだ生きている心地がしない。 私の中に眠っている胎児の…
生きていたとして。あなたが生きていたとして。ずっと胸の奥がえぐられるように傷んだとして。…
これで人生終わりにする。 ビルの隙間に沈むのも終わりにする。 わざと喫煙所のちかくを通っ…
私はもうここにはいない いていいはずがない だってあの時 消えたんだもの あの時 死にたい思…
夢がインクに沁みて、そのまま雨に流れた。紙は溶けて霧散した。夢だったと思う。それは確かに…
わたしの園はなるべく飾りたいと思う。チョコレートだとか花壇だとかがたくさんあるお庭がいい…
少し待ってほしい。横断歩道の真ん中で夕陽を見ていて。引っ越し業者も賃走のタクシーもきみに見蕩れるでしょう。クラクションで歓喜を伝えるかも。ドライバーは楽しく足でアップテンポのリズムを刻む。そのうちもう街灯がともって、バチバチの照明があなたを囲む。そんな想像をして夕方を歩く。みんな、私の秘密を知らないだろうなあ。あたしの靴裏はアップテンポ。