悲しいくらい自由な空
最近毎日ジョギングしようって決めていたので、暗い気持ちになりながら外へ出て、走り出しました。
夕方、雲は綿のように波打って、その表面を光らせていました。
その雲を背景にして、黒いシルエットとなった鳥がまっすぐに飛んでいく。
なにものからも恣意的な介入を受けない、ただ慣性に従って、重力とのつりあいを保ちながら飛んでいく。その姿は、糸で引っ張ったように私の視線を西の空へと誘導していきました。
その鳥が時速何キロで飛んでいたのかはわかりませんが、たらたらとジョギングをしていた私は