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英語に関するQ&A(2)TOEIC730と英検準1級

英語に関するQ&A(2)

Q:TOEIC730と英検準1級(1次試験のみ)だと、どちらの方が簡単ですか?


A:今まで教えてきた経験から、3つの点において英検準1級のほうが難易度は高いと思います。ただし、学生の方にとってはTOEIC L&Rで730点を取るほうが難易度が高く感じる側面もあるかもしれません。
せっかくなので学習のアドバイスも少し含めつつ、

TOEIC L&英検準1級との違いに注目していきます。



まずリーディングに関して、


TOEIC L&Rで出てくる問題は、メッセージチェーン(LINE)だったり、お店の広告だったり、ビジネス文書などから出題されます。

メッセージチェーンのようなメッセージングアプリのようなもの)や、お店の広告などは多くの人にとってなじみ深いかもしれませんが、英文のビジネス関係文書ついての出題も多くあります。

例えばビジネスメールや見積書、ビジネス契約書などを日ごろ見慣れていない学生さんにとって、そういった問題が出てきた時に社会人の方と経験の差が出るかもしれません。

TOEIC L&Rが企業にとって従業員の英語力を測るための指標として使用されることが多いので仕方がありませんが、学生の方にとっては少しハンディがあるかもしれません。


 ただ、ビジネス文書と言うのはある程度、書式というかフォーマットがありますし、使われる言い回し、用語もある程度決まっています。

そしてビジネス文書と言うのは本来、簡潔で分かりやすい文書が求められるものなので、TOEIC L&R向けの参考書に載っている問題などで、ビジネス文書に関する問題、語彙を特に注目して取り組んでいくことで、問題に慣れれば学生の方、ビジネス文書にあまり触れることのない方でも、ご自身が思っているよりも難易度はそれほど高くないはずです。


対して英検準1級(1次試験)は幅広い範囲での語彙を知っているかどうかを問う問題が出題されますし、300~500単語程度の文章を読む問題が5つ出題されます。

TOEICよりもテスト時間に余裕は、あまり日常的なトピックとは言えないものが多いため、TOEIC L&Rよりも多くの語彙が必要かと思います。


2つ目に、英検準1級はライティングも出題されます。


準1級の場合、ある事柄について、120~150単語で英文のエッセイ(出題されたトピックについての自分の意見、およびその理由)を書くというと言うのはそれだけで受験者にとって難易度が結構あがります。

ライティングのテストがないTOEIC L&Rよりもライティングに割く学習時間は多く必要になります。


ライティングについては、過去問等を使って以下のような流れでエッセイを書く練習をするといいと思います。

*時間を20分から25分に区切ります。
①大体の構造(方針)を決める。=自分の意見(出題トピックに対して賛成なのか、反対なのかその理由を)日本語で固める。

②最初に結論を伝える。

③結論に達した理由を述べる

④できれば②の結論とは別の言い回しで、最後にもう一度結論を述べる。


3つめ、リスニングについては次回お伝えします。


*TOEIC対策に関する記事はvol.37~vol.51 位までで触れていますので是非ご覧ください。





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