ナレマネ2

【読書ノート】ナレッジマネジメントとは?となったら読む本

▽紹介書籍について

古めな書籍ですが、
"企業内でナレッジマネジメントを推進する過程がリアルに描かれている"貴重な書籍。

綺麗事や評論家的なお話ではなく、現場と理論をうまく折衷したリアルな事例が複数ある。

ナレッジの表出や蓄積になどに疑問や違和感を持っている人は読んでみるとなんらかの気づきがあると思う。

▽気づき

①企画側は、現場がわかる人物をアサインし、現場を巻き込むこと

ナレッジマネジメントの対する施策は、営業の生産性向上が目的であることが本末転倒になりがち。
"情報の整理や分類が目的"にならないように、何度も目的に対する施策なのかを気をつけていたのが印象的であった。
当たり前のことだが、渦中の人になると引っ張られそうになるので重要な視点。

②抽象的なゴールを具体的にしていくこと。
 ナレッジマネジメントでは業務フローを紐とくこと


リクルートという会社は、社員に任せる文化が非常に強い。

・「営業をサポートすることをしてくれ」と言って企画に異動させ、あとは任せる。
・「40周年の総会を〇〇を目指せる形で企画して」という大きなボールで投げて、あとは任せる」。

例えば、一つ目の営業生産性向上のために行った施策では、
現場と企画が相互協力し、業務を具体に砕いていくことと現場からの洗い出しを行なっており、示唆的であった。

 a.一度営業の業務フローを整理しどこにボトルネックがあるか見定める。
 b.現場の意見も集約。現場の社員を集め、問題点のブレストを実施。
 c.ブレスト後に、重要性と解決可能性という2軸で整理する。

③営業の特性を踏まえたナレッジマネジメントを行う。

ある事例では、企画書は標準化できないとおいてナレッジマネジメントを推進している。
定形の課題に対する、提案ではないため標準化は難しいとあえて起き、
プロセス(成功/失敗事例)の共有を重きをおき、野中氏の理論を活用しながら、表出化→結合化→内面化→共同化を念頭に場や仕組みの設計を行うようにした。

「標準化や属人化を修正することが正である」とされがちな点を現実をしっかりと捉えた上で施策を推進しているのは自戒を込めて参考にしたい。


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