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10年ぶりのFacebook。そこに、私が欲しいすべてがあった。

心がブラックホールだとしたら
すーっと暗闇の奥に、私の欲しいものがあった。

社会に出てからの約10年
私は、私にとって最も大切な場所から身を引きました。

母娘の確執、自己肯定感の低さ、個性を愛せない弱さ
原体験からくるさまざまな課題に背を向けるように
その場所を去ってから…

10年の時をかけて、それらの課題に向き合わざるを得なくなり
向き合い乗り越えた先に、大切な場所が私のもとに帰ってきました。

私が帰った、というより、ずっとそばにいた場所が
「ここにいるよ〜」と声をかけてくれた感じ。

10年と少し前、私は美大の学生で
表現したいことと自分の技量・メンタルの追いつかなさに疲れ果てました。

漠然と、私には芸術活動以前に向き合わなければならないことがある。
そう感じながらも、芸術を通して向き合うバイタリティは感じられず
せめて自分の足で世界に身を置くこと、
それだけを信念に社会人になりました。

同時に、芸術や美術のない世界で生きることを決めました。
素晴らしい表現に溢れたこの世界で
そんなことができないことはわかっていましたが、
そうでもしないと、自分を保つことができなかったのです。

Facebookは、その当時で時を止めたまま
いつだったか、活動目覚ましい同窓生の発信を見ることがつらくなり
アカウントごと消してしまったのでした。

そして今日、Facebookにアカウントを再作成しました。

私の人生は私がデザインする。
私という人生を、私は生きる。

そう心に決めることができ、このnote開設をきっかけに。

懐かしい面々に友達申請をしたら、
幾人もの人がメッセージをくれました。

「ひさしぶり!元気にしてた?」


この10年、ずっと私は、
いろんな人に忘れ去られてしまいたいと思っていたんです。

誰にも敵わない。
誇れるものがない。
足りない足りない、と言われているような気がして
自分を消したいと思って生きてきました。

Facebookを再開して、懐かしい人がメッセージをくれて
それがいま、とても嬉しくて涙をこらえています。


本当はずっと繋がっていたかった。
それが私のブラックホールの、
一番奥にある思いだったのだと気づいて。


よわよわになっている誰もが
「ここにいていいんだよ」といってもらえることを望んでる。


私は、一番愛している場所に帰ることができました。
誰もが、いたい世界・場所にいることができますように。

誰かにとって、この場所が居場所になることも祈っています。

読んでくれてありがとうございました^^

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