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猫【短編小説】
※この小説は3分で読めます。
※この小説は3分で読めます。
今日は何だか夕焼けがすごく綺麗でオレンジ色に街が染まっている。
そんな日にあなたと別れた。
明日からは1人か。
不安に嫌気がさす。
いっそのことこの綺麗な夕焼けが
僕を飲み込んでくれればいいのに。
だけど現実そうはいかない。
どれだけ悲しくても明日は来る。
あーあ、なんだか笑っちゃう。
眠たくなってきた。
家に帰ろう。もう一緒に帰る人はいない。
昨日のことなんて幻だと言い聞かせながら。
やけくそよ。あなたの顔なんて忘れよう。
馬鹿馬鹿しいよね。みじめだよな。
君がいなくなってから、どうも
体調が優れない気がする。
心では君を忘れたくないと思っても、
体は全く言うことを聞かずに寝転んだまま
あなたも僕と同じで1人になっただけ。
たまたまでいい、どこかであなたと
また会えたらいいななんて考えて、
あなたらしく生きていって欲しいだけなんだ。
前回は、YOASOBIさんの夜を駆けるでした!
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