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恋にまつわるいくつかのはなし

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人を好きになるってどういう気持ちなのか、恋に落ちて初めてわかる。君という存在が教えてくれた。みんなが言っている恋とはこういうことなんだと。
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#雑文

くちびるが離れた後で

久しぶりの出張の帰途。 久しぶりの新幹線。 新大阪から上り方面。 水滴のついた車両がゆっ…

TOO MUCH PAIN

もっと違う場所で出会えてたらよかったのに。好きだった女の子から生涯一度だけこんな風に言わ…

友情のその先にあるもの

二年に一度くらいの頻度でお逢いしている女性がいる。以前にnoteで書いたこともあるけど、大切…

友情

もう10年以上前に仕事で知り合いになった女性とずいぶん久しぶりに電話でお話しする機会があっ…

恋に落ちたと気付く時

思へども なほあやしきは逢ふことの なかりし昔なに思ひけん 村上天皇 こんなことになるなら…

身体が透きとおる瞬間に

確かに愛しあっているのなら、二人の身体は溶け合いひとつになる。溶けて混ざり合うその一瞬前…

初恋 〜二番線の風〜

その日曜日の朝の空気は、吸い込むたびに初夏のようでいてまだ春のような、どちらつかずの思いを想起させた。季節の名前は二十四もあるのは少し多いかなと思うけど、四つではいかにも少なすぎる。そんな名付けがたい日が多いのもこの月の有り様で、十二歳のぼくは五月とはこういう月だと記憶した。母親が朝食を片付けながらカセットテープで聴いているツィゴイネルワイゼンは、狭くて昔ながらの決して明るくはない居間の雰囲気と一対で心の中に刻まれていて、この曲を聴けば少年時代の日曜の朝に戻る。音楽もまた時を

初恋 〜太陽の向こう側〜

当時住んでいた戸塚にある自宅から、渋谷のプラネタリウムまで毎月のように通っていたのは、小…

恋をしに行く

安吾はいつだって僕の中でとても大事な存在だ。彼のように無頼と言われる人生を生きてみたいと…

この気持ちが溶けてなくなるまで

君の名は 苗字にさんをつけて呼ぶ ほのかな想い 悟られぬよう  麻 どんなことがあっても…

君に教わったこと

君により 思ひならひぬ 世の中の ひとはこれをや 恋といふらむ 在原業平 ーー…

接点

中三のとき少し気になっていた背の高い陸上部の女の子のこと。高校に入って少し経った頃、街で…

恋とは何でしょう

恋とは何でしょう それは小一のとき 机をあわせて一緒に描いた四コマまんがと転校のしらせ …