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京都、大阪への日帰り旅行 ー 2つの美術館と伏見稲荷へ

 成人の日を含む3連休。そのうちの1日が空いたので、機会があれば行ってみたいと思っていた展覧会のために京都と大阪へ向かうことにしました。宿泊を伴わない日帰り旅行です。行ってみたかったのは 京都市京セラ美術館 の MUCA展 と あべのハルカス美術館 の コシノジュンコ展 です。そして、京都から大阪へ移動する前に、伏見稲荷 への参拝もスケジュールに組み込みました。
 

新幹線の京都駅→京都市京セラ美術館へ

 日程がはっきりして旅行を計画したのが出発の2日前でした。旅行日は1月7日の日曜日。連休のまん中で土曜日、祝日よりも新幹線の予約を押さえられるかもしれないというのが、旅行を決断した理由の一つでした。
 ほんとうならば、京都・大阪で余裕を持たせるために東京を朝一番で出発するのがいいのですが、今回は席が残っている数少ない新幹線から選ぶしかありません。それでも、新大阪が終点の新幹線でいちばん早い のぞみ203号 に席を確保できました。それもコンセントのある窓側の席でしたので、スマホやカメラを充電するための電源も確保できました。
 京都駅到着は9時12分。最初の目的地、京都市京セラ美術館の開館時刻は午前10時ですので、移動時間を含めてちょうどいい便だったと思います。
 

 京都駅ではスムーズに地下鉄へ乗り換えなければならないので、新幹線の下り進行方向とは反対側の八条東口の改札から出ました。マクドナルドの横を通り過ぎて、階段を降りるとすぐそこが地下鉄烏丸線の京都駅改札です。予定していた北方向行き9時21分発に乗ることができました。
 

 次に考えなければならないのが、京都市京セラ美術館への最終ルートです。2つ候補があります。

(1)地下鉄を乗り継ぎ、徒歩で美術館に向かうルート
  烏丸御池駅で地下鉄東西線に乗り換え→東山駅で降り、そこから徒歩で美術館に向かうルート。交通情報アプリで検索すると9時50分ごろには到着できそうです。
 
(2)京都駅から2つ目の四条駅で降り、バスで美術館へ向かうルート
  交通情報アプリでは9時55分ごろに到着予定です。
 
 判断に迷ったので、もう一つのアプリ、京都市のバス接近情報アプリ「ポケロケ」を開きました。写真はそのアプリ画面です。四条駅で降りると東方向へは 四条高倉バス停 が便利です。余裕をもってバスに乗れそうでしたので(2)のルートに決めました。四条駅で降ります。
  

 そして地上に出て、バス停に向かいます。バス停は大丸の前で、地下鉄出口からは少し離れています。
 

 四条高倉バス停の接近情報です。少し余裕がありそうですが…


 バスは思ったよりも早くやってきました。間に合ってよかった。
 

 途中で地下鉄からバスに乗り換えるという選択をしたもう一つの理由は、景色を見ながら移動できることです。窓側の席に座ることができましたので、周りの風景を楽しみながらの移動になりました。
 写真は四条大橋の先にある南座です。
  

 信号で止まっている間に、鴨川の北方向、三条大橋の写真を撮ることもできました。写真右側の黒い影は窓の取っ手がぼけて写ったものです。ご容赦ください。
  

 祇園のあたりを通り過ぎ、バスは突き当りを左へ曲がります。八坂神社の西楼門手前では外国からの旅行者も写真を撮っていました。
  

 時計を見ると余裕がありましたので目的地の一つ手前「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」で降りました。
  

 停留所の目の前はロームシアターにある蔦屋書店で、スターバックスも併設されています。この時間から屋外のテーブルでコーヒーを楽しんでいる人たちもいました。
  

 交差点まで歩くと奥に平安神宮が見えます。美術館の開館時間には間に合わなくなるので、参拝は次の機会にします。
  

 反対側には平安神宮の大鳥居があります。
  

 信号を渡ると京都市京セラ美術館です。手前にあるのは展覧会などの案内板です。地下一階の入り口へ進むスロープの先には開館を待つ長い行列がありました。バス利用でも余裕を持って到着できましたし、ちょっとした京都観光もできた気分です。
  
  

 京都市京セラ美術館のMUCA展についてはさきほどアップしたレポートをご覧ください。

※今回のバスルートを検討するのに、昨年2023年6月にアップした「ザ・ゲートホテル京都高瀬川」で作成したマップを利用しました。


京都市京セラ美術館→伏見稲荷大社

 京都市京セラ美術館のMUCA展では予定をオーバーし1時間半を費やしてしまいました。
 伏見稲荷へ行くには三条駅から京阪本線に乗る予定です。問題は美術館から三条駅への移動方法で、選択肢として徒歩かバスかになります。徒歩は移動時間約20分です。
  

 美術館の出入口近くにバス接近情報の案内版がありました。「ポケロケ」アプリを立ち上げるよりもこれを見た方が早い。三条駅バス停を通る5番バスがすぐにやってくると表示されていました。バス停へ急ぎます。
 

 美術館の前にあるバス停は「岡崎公園 美術館・平安神宮前」です。小走りでバス停に着いたのですが、バスは到着が遅れていました。信号待ちが長かったかのかもしれません。
 写真の三条駅バス停には美術館の前から10分もかかりませんでした。バスに乗るまでは予定していた京阪の準急をあきらめかけていたのですが、逆に出発時間まで余裕ができました。
 

 ですので、三条大橋の様子をカメラに収めました。さきほど、四条大橋をバスで渡っている時に写真を撮った橋です。
  

 そして、三条大橋の上まで行ってさらに北側の風景も…。見えるのは京都市役所、その先の二条城へつながる御池通りの御池大橋です。
  

 予定していた三条駅11時51分発の淀屋橋行きの準急です。ここで特急の通過を待っていました。伏見稲荷駅は特急は停まらず準急か各停の普通で行くしかありません。それも1時間に4本程度なので、この準急を逃がすとその後のスケジュールを修正しなければならなくなります。間に合ってホッとしました。
  

 伏見稲荷駅には12時01分着。予定どおりです。
 

 駅の近くでは外国の人たちが着物で写真撮影していました。


 京阪の伏見稲荷駅から伏見稲荷大社本殿へは近道があるのですが、そちらには露店がいっぱいで狭いうえに人が集まって混雑していました。車が通る手前の道へ迂回してJR奈良線の稲荷駅近くまで歩きます。写真にある大鳥居にたどり着きました。

 

 ゆるやかな坂を上り鳥居を2つくぐって楼門まできました。ここでも私も含め多くの人が写真を撮っています。門の下を通って本殿に向かい、参拝しました。

 


 その後、昨年のお守りを納めてから、千本鳥居を往復して戻ってきました。
 二列の千本鳥居は右側通行です。混んではいますが、ゆっくりとした流れに乗らないと大変なことになりそうです。混雑は覚悟していました。それでも帰りの千本鳥居は比較的すんなりと通過できました。でも、千本鳥居の前に寄った納札所も行列になっていたのにはびっくりしました。狭い場所で一組ずつ参拝するしかないので時間がかかるようです。
 

 戻ってきて、こちらが京阪駅への近道です。やはり、避けた方がよさそうです。
  

 やっとのことで駅まで戻ってきました。駅の近くの うどん屋さん で きつねうどん と お稲荷さん を食べていくつもりだったのですが、食事を取るには時間が押していましたし、そのうどん屋さんにも行列ができていたのであきらめることに…。初詣の時期は予定通りにはいきません。しかし、うどん屋さんをあきらめた代わりに予定より早い電車に乗ることができました。
 

 13時ちょうど伏見稲荷駅発の準急です。


 準急は丹波橋駅で特急を先に通します。その特急に乗り換えます。最後尾の車両は席が空いていましたので、座ることができました。
  

 京阪線の京橋駅に到着したのが13時42、3分ごろ。ここでJRの大阪環状線に乗り換えます。
  

 京橋発は13時52分でした。環状線ですが、この電車は天王寺止まりです。
  

 京橋では車内は混んでいたのですが、途中から空いてきたので席に座って外を眺めていました。天王寺駅へ到着する直前に、あべのハルカスを撮りました。
 

 到着は14時06、7分ごろだと思います。ホームのエスカレーターで2階に上り改札に向かう途中で構内の端にうどん屋さんがあるのに気がつきました。ここで昼食にします。
 

 暖かい肉うどんにありつくことができました。それにこのお店、カウンターだけでなくテーブル席もあり、座って食事できたのが身体的に助かりました。
 

 天王寺駅2階の改札から出てきましたので、そのまま地上から あべのハルカス に向かいます。これまで あべのハルカスには地下鉄でやってくることがほとんどでしたので、歩道橋から見る風景は新鮮でした。
 あべのハルカスの16階にある美術館へは14時30分ごろに到着。ほぼ予定通りでした。

 
 あべのハルカス美術館「コシノジュンコ 原点から現点」のレポートはこちらです。


あべのハルカス美術館→新幹線の新大阪駅へ

 美術館と同じフロアにある展望スペースから見た風景です。北西方向の天王寺公園が見えます。
 でも実は、この時急いでいました。デパートの中をエスカレーターで下りながらゆっくりとショッピングを楽しみたいところでしたが、直行のエレベーターで地下へ向かいました。


 地下鉄の御堂筋線ホームには天王寺駅始発の新大阪行きが停まっていました。先発というアナウンスがあったのですぐに乗り込みます。
 急いで帰らなければならなくなったので、シートに座ると東海道新幹線のチケットアプリ「エクスプレス」で予約変更を試みます。この日は夕方から関ケ原付近で雪が降るという天気予報でしたので、できるだけ早い新幹線にしたいと思っていました。雪が降ってしまうと新幹線が徐行運転になり、少しばかり早い程度の新幹線への変更ではメリットはないと心配していたからです。
 運よく予定よりも1時間早い のぞみ234号 を押さえることができました。新大阪が始発で16時ちょうどに出発する新幹線です。この時点で15時15分をまわっていました。今度は地下鉄が遅れないようにと願っていました。新大阪駅でお弁当を買う余裕もないかもしれないと覚悟しましたが…


 お弁当希望をサンドイッチに切り替えて飲み物と一緒に購入し、ホームにやってきたのは出発まで10分を切ったころ。まだ新幹線は入線していませんでした。間に合いました。写真は新幹線が入ってきた出発5分前の案内ボードです。
 後で確認すると、関ヶ原での雪の影響はあまりなかったようでした。17時発の当初予定通りの新幹線でもよかったのですが、久しぶりの旅行で疲れており、早めに自宅に戻ってこれたのでホッとしています。


 今回は連休の混雑している時期、初詣と重なるなかで、2日前に予約を取り始めるという超急ぎの旅でした。それも宿泊無し。京都に到着したのが9時12分、新大阪から出発したのが16時ですから、滞在時間6時間48分の旅でした。

(2024年1月10日、旅行は1月7日でした)



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