見出し画像

作品紹介: FLOWER PARK Photo+Scent

2月8日(火)より、外苑前のギャラリーダズルで写真家の飯田信雄さんとコラボレーション展を開催します。

私は、香りの体験型インスタレーション展示します。

展示情報

会期:2022年2月8日(火) ー 2月20日(日) 12:00〜19:00 2月14日(月) 休廊
会場:gallery DAZZLE  https://gallery-dazzle.com/


作品解説

制作過程についてこちらで解説したいと思います。
まずは、ステートメントをお読みください。

今回の作品は、飯田さんの写真集『FLOWER PARK』からインスパイアされたものです。

写真集は、浜松フラワーパークで季節ごとに撮影された花と光の作品で、アートプロデューサーであり京都芸術大学の教授である後藤繁雄先生がディレクターをつとめるeditin HMから昨年出版されました。

この写真集を含む作品が、アジア最大のプリントアワードであるIPAの「最優秀賞」を受賞されています!

写真集はこちらからご購入いただけます。


制作工程ですが、まず最初に写真集から色を抽出しました。

Pantoneの色見本を使ったアナログな手法と、

Pantone Connectアプリを使ったデジタルな手法を組み合わせて、

120種類以上抽出した色の中から、最終的に39色に絞りました。

仕事で何百という香料の特徴を覚えるときに、自分の言葉で香りを表現して覚えていくのですが、色のイメージを当てはめると覚えやすく、Pantone色見本はいつもそばに置いています。

次に、色の他にもう一つ、写真作品の重要な要素である「光」を追加して全部で40種類の香りに変換し、Scent Wheel(セントホイール)にまとめました。

Fragrance WheelやAroma Wheelは、普通は香りの分類をするためのものですが、今回は色を主体にしています。

それから、40種類の創香です。

すべて天然香料(エッセンシャルオイル、アブソリュート、天然単離香料)を使っています。
Scent Wheelには香料名を3種類記載していますが、これは代表的な3種類で、実際には多くの香料が含まれています。
香りの説明は、主要な香料名とフレグランスの4つのカテゴリー(Fresh, Floral, Ambery, Woody)のみで、それぞれ具体的にどんな香りであるかという説明や名前はあえてつけていません。
「〇〇の香り」と聞いてしまうと、それ以外の香りを感じ取れなくなってしまうからです。

この『FLOWER PARL SCENT WHEEL Colors&Light』は、体験型のインスタレーションです。

写真作品を一つ選び、その香りを再現してみてください。
その際、自分の好きな香りを選ぶのではなく、写真の色と光を選ぶことがポイントです。


もう一つの作品は、ある写真作品をもとにScent Wheelの色と光を使って割合を計算し、フレグランスに再編集したものです。

皆さんに体験いただく写真の香りの再現と同じ方法で、実際にフレグランスをつくりました。通常調香を行う際は、一つ一つの香料のバランスを緻密に確認しながらバランスを取りますが、今回は全く異なる手法です。

下記のように、写真から色と光の割合を出して、この通りに配合しました。

どの作品がもとになった香りかどうかは、是非会場で見ていただきたいと思います!

ギャラリーは入場無料、事前予約不要です。
水・金・土・日の14時から18時頃までの在廊を予定しています。

皆様のご来場をお待ちしております!



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?