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未来を描く!組織のビジョン策定ガイド - Will、Can、Mustの法則

こんにちは!
セルフ&リーダーシップコーチのりょうです。

本日は、組織のビジョンをテーマにまとめてみます。

組織のビジョンとは

ビジョンとは「その組織が長期的に達成した未来の姿や目標」を意味します。ビジョンは組織の存在意義や長期的な目標を反映し、組織全体の方向性を示す重要な要素です。

では、組織のビジョンを策定するのは誰なのでしょうか?
それは、組織のリーダーです。
厳密には、リーダーが主体者となり、メンバーを巻き込みながら定めていくスタイルが望ましいです。

ビジョン策定の要素

ビジョンを策定する際には、以下の3つの要素を考慮すると進めやすくなります。

  1. Will:やりたいこと

  2. Can:できること

  3. Must:やらなければならないこと

Will(やりたいこと)

Willとは、「組織が実現したいこと」です。以下の観点で考えてみてください。

  • 心からやりたいこと

  • 現状の外にあること

まずはリーダーの思いを自由に考えてみましょう。
組織というのは、不思議とリーダーが心に思い描いていることが、組織のメンバーにも伝播していくものです。リーダーが心からビジョンに共鳴できていないと、組織としてビジョンに到達することはできません。

リーダーであるあなたが、過去の延長線上ではなく、自分なりのWillを考え、ワクワク感があるものを目指しましょう。周囲と相談してもよいです。自身が納得できるものを見つけていきましょう!

Can(できること)

Canは、「組織が現実的に実現できる力(Capability)」です。
Willだけでビジョンを策定すると、魅力的になる一方で、実現のハードルが高くなるケースがあります。これには要注意です。

組織を構成するメンバーの自己効力感が高いケースは、そのビジョンでも問題ないかもしれません。しかしながら、Willと組織のCanの乖離が大きすぎると、メンバーが「本当にそのビジョンは実現できるのか?」というような疑念を抱いてしまいます。その状態で、リーダーがビジョンを語っても、メンバーには響かず、逆に組織のモメンタムが崩れるケースもあります。

大事なことは、
組織として実現できるというギリギリの範囲を狙ってみることです。

一点付け加えると、現状の組織のメンバー(リソース)に囚われないでください。ビジョンの実現に相応しい新しいメンバーの参画も考慮して、組織として思いっきり背伸びをして到達できるレベルを考えてみるのです。

Must(やらなければならないこと)

Mustは、「社会や顧客に対して組織が果たすべき責任」です。
会社の存在理由とは何でしょうか?様々あるかと思いますが、やはり社会への貢献や繋がりです。従って、ビジョンにも社会に対する会社のスタンスを指し示す必要があるのです。

ビジョンに自社に優位になるような利己的なスタンスが垣間見えると、メンバーの意欲を失わせ、対外的にも魅力が下がります。
特に若い世代は社会貢献や繋がりに敏感なので、ビジョンにも社会へのスタンスを反映させましょう。

また、会社内の組織(部門/チーム)のビジョンを設定する際は、会社のビジョンに言及されているMust要因を吟味したうえで、あなたがリードする組織の社会との繋がりや顧客の向き合い方に対してのスタンスを明確にしてみましょう。

ビジョンの最終化

Will、Can、Mustをそれぞれ書いてみて、最終的にはこの3つのバランスを見つつ、最終化していきましょう。

組織ビジョンとは、組織全体の方向性を示す重要なものです。
組織のメンバーは、この組織のビジョンを元に、自分自身のゴールとの接点を見出しつつ、その組織での自分なりのやりがいを見出していくものです。この接点が組織を動かすモメンタムとなります。
つまり、組織のビジョンがないと、構成員のやりがいをそもそも生み出すことすらもできないのです。

リーダーは組織ビジョンを自分の言葉でメンバーに伝えましょう。
そして、組織のビジョンとメンバーのゴールとの結節点を一緒になって見つけていくような役割を担っていくことが求められます。
組織のビジョンとメンバーのゴールの結節点が組織の動力源となり、結果として組織として大きなゴールを実現することが可能になるのです。

本日は、組織のビジョンの重要性と策定プロセスについてまとめてみました。あなたの組織運営やリーダーシップの強化につながれば幸いです。

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