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僕が新卒地域おこし協力隊を選んだ理由

こんにちは、はたじゅんです。少しでもみようと思って、クリックしてくれたあなたが好きです。もう閉じても感謝の気持ちを伝えておきます。
さて、そういえば一度もこのことについてまとめた文章を書いたことなかったなと思って今回まとめてみようと思いました。
長文なので目次から好きな場所を選んでもよし、後で見ることにして忘れてもよしです。気ままに読んでほしいです。

序章 なぜ、地域おこし協力隊を選んだのか

一言でいうなら、合理的最適解だったんです。
近い将来なりたい自分の理想と社会的な需要を満たすために一番手早く高い効果を生み出すことができると思って地域おこし協力隊を学生という肩書をおろしたあとに身につけようと思いました。この次から、具体的にどんな理想を描いていたのか。社会的な需要って何を指しているのか。書こうと思います。

一章 なぜ、地域おこしを仕事にしようと思ったのか

①はたじゅんの語る、地域おこしとは?

そもそもの話、地域おこしって仕事としてあったのか?というと…まぁそれを仕事としてこなしていた人はいないんじゃないかというのが僕の意見です。

強いて言うなら、『まちづくり』という名前で役所や行政機関、政府などの一帯のブレーン(脳)となってた人達が担っていたと言えると思います。公的機関ではなくとも、田舎で幅を利かせる大地主だったり、この地域ならこの人に顔を通しておかないとって人も『まちづくり』を考えて動いていたかもしれません。

地域おこしっていうのは、目標でもなければ手段でもなく現象だと僕は思ってます。特に、地域が活性化した事例ってわかりやすくイメージできるもので言うと「鉱山の発見!金払いはいいから働き手来てくれ!」「観光ブームで民宿が満室!軒並み増築!」みたいな感じに需要のある仕事や役割がインフレしてるとそれに伴ってまちも発展していくというのがなんとなく想像しやすいと思います。いままで、戦略的に地域を活性化させてきたという事例もないわけではないと思いますが、狙って観光ブームが起きたり、狙ってカネの生る山を見つけるというのを再現性のある状態(超高確率)で起こすことはしてこなかったと思います。それでも、発展した経緯があるからこそ100年前と比べ物にならないほど便利で豊かな暮らしができてるのが今の日本です。

しかし、バブル崩壊からのデフレによって地方の衰退は著しくあります。このまま発展の鈍化が続くこと、活性化の度合いの低さを維持していくことが続く地域は紡いできた歴史や文化が途絶えるでしょう。

それを、防ぐために地域おこしを狙ってやる。というのが僕の仕事だと認識してます。

②近い将来なりたい自分の理想とは?

僕は、中学生ぐらいから主夫になりたかったんです。
ニュースやドラマ、家族を見ていて、「家事をできる男性でありたい」、「育児もしたい」、「地域内でのコミュニケーションもとりたい」なんてことを思っていました。だから、それって主夫だよねと思ってたんです。

でも、学問修了と同時に主夫になるって選択をできる環境(そもそも彼女がいない)でもないし、イマドキ専業主夫ができる家庭もめっちゃ限られてるし、育児をしたい場合奥さんが育休したらそのあとの復帰がしやすいのか?とか、「時間的余裕を自分だけが作っても金銭的余裕がなければそれって不可能案件だよね」と思い、仕事はしなければならないなと思いました。仕事も自分のやりたいことをしたいし、家のこともしっかりやりたい。いろんな都合を加味して悩んで、勉強して、経験した結果が地域おこしを仕事にすることでした。

でも、それも新卒一年目で地域おこしで食っていけて時間的な余裕もあるのかというと絶対そんな楽観的なものでもないと思っていたので、どうやって安心できる収入を得ながら、家事も育児もできる状態になるのか。『金銭的余裕』と『時間的余裕』をつくりその状態で30代を迎えたいという理想が、現在進行形で僕の目標です。

二章 なぜ、農山漁村や過疎地域を選んだのか

①都合がよかった

一つは前の章ででてきた『いろいろな都合』が関係してます。
地域おこしを仕事にしようと考えたのは、高校3年生でした。高校の課内活動であったプロジェクト学習で農村に行き、遊休資産(空き家、耕作放棄地など)を使ってお店を出す。というのが需要があるし、必要とされていることを知り、そのうえで地域の文化や歴史を残すためにも人をもっと流動的に流れる仕組みが必要なんだということも知りました。
僕はそのとき、「これだ!」と思ったんです。

自分自身の悩みを解決する選択肢として、ここまでピッタリなことはないと思ったこと、地域内でコミュニケーションをとる習慣の残ってるところは、農村部や過疎地となってる場所で『地域内コミュニティに入る』と『時間的余裕を作る』、『金銭的余裕を満たす』の三方よし、利己的な理由が僕の人生レールを田舎暮らしの道に向かわせました。

しかし、この時の知識量、人脈、その他条件では新卒で地域おこしの仕事は難易度が高すぎました。少なくとも上級学校に行って、いざ役立つ専門知識の吸収と経験や仲間づくりに励まなければならないという課題は持っていたので、直接起業したり、ましてや地域おこし協力隊で飛び込むのはチャレンジングだと感じていました。

②めっっっっちゃ人手不足だから

地域おこしといっても、ぶっちゃけ日本全体的に高齢少子化の時代になっています。だから、どこもかしこも後継者不足や人口減少の不安に悩まされているし、地方の都市部も商店街が廃れたり、耕作放棄地や放置山林、空き家問題を抱えてはいるんです。それを認識したのは、大学生になってからでした。それでも、農山漁村地域や過疎地域に行こうと思ったのには、社会的な需要が絡んできます。

まず、自分としても日本中どこでもいいから地域おこしの仕事したい!ってわけじゃなかったんです。だって、日本中どこもかしこも地域おこし・まちづくりの需要があったから。でも、編入学を経て地元を離れてみた結果、もともと自分と関わりのあるところが問題に悩まされているのならそこでやりたいなと思い、エリアを静岡県に絞りました。

すると、今までいかにまちづくりに興味がなかったか、行動を起こしていなかったかが分かります。誰がステークホルダーなのか、誰がそういうムーブメントに力を入れているのか、短大も含めた20年間(特に地域おこしを仕事にしたいと思ってからの3年間)何にも知らなかったんだなと思いました。

静岡全体としては、国道1号線(バイパス)や東名・新東名、電車、新幹線の通る沿線沿いエリアは、問題意識を持った自治体や民間企業、個人が動きを始めていることが分かりました。事業規模を拡大してるところも、新たに参入しようとしてる人も結構な力が注ぎ込まれていました。

利他的な精神として、静岡県全体をよくしていきたいという社会的な需要を満たす役割を担いたい欲求が僕を田舎に導くことを勧めました。
沿線沿いの現状を知って、思ったんです。「これは、僕が何もしなくてもいいやつだ」って三島も熱海も浜松も磐田も島田も焼津も静岡も地元藤枝も沿線沿いは今後、人不足の悩みを抱えつつも解決しようと動く人は増えていくだろうし膨らんでいくと思います。

しかし、別に農山漁村地域も過疎地域も何もしてないなんて場所は少ないです。少なくとも、国策である地方創生を行政が一ミリも手を付けていないわけがない。だけど、沿線沿いと比較すると圧倒的に利便性が低い、認知が低い地域は問題を持続的に解決できる状態にまで持っていけてない。たちあがる人もいますが、火種はついてもくべる薪がない。そんな圧倒的人材不足だからこそ、自分の出番だと思い、農山漁村地域・過疎地域を選びました。

③資源のため

さて、自分にとって都合がよかったことや他の人たちが何とかしてくれる場所があるという理由で農山漁村地域・過疎地域に絞ってきたことだけをいうと、こういうことを思われるかもしれません。
「そもそも人が集まりにくい地域って残す価値ないんじゃない?」
こういう疑問の声が上がってしまうことは甘んじて受け入れましょう。しかし、この疑問が一人から出てくるのであれば他にもそう思う人がいるんだと思います。

選択と集中の話というか、人が減ってるのに地域の数を減らさないのは最終的に生かせる地域も殺すんじゃない?という思考によるものだと思います。

僕も、むやみに「全部の地域を活性化させなければいけない」って思ってるわけじゃないです。街として、集落として必要な役割が代替できるのであれば、態々無理に人を住まわせないといけないことはないと思っています。

農山漁村地域は、必要な役割を担ってきているからこそ残さないといけないんです。もっというと農業や林業、漁業をはじめとした一次産業が残るようにしないと、他の産業だけしか残らないと大変なことになります。

皆さんは、水にいくらの価値があると思いますか?コンビニで買う水、水道代で払う料金で答えるかもしれません。金銭的価値は本当にその金額が妥当なんでしょうか?その水を使った料金は誰のため、何のために支払っているんでしょうか?
この話をすると、さも答えを示せるような問いかけですが、僕も妥当な金額や個別具体的な支払先を正しく納得してもらえるように説明はできません。
でも、僕が伝えたいことをイメージしやすくすることは努力します。

例えば、
あなたが、風呂に入ったり、身なりを整えるのはなぜですか?「もてたい」、「好印象を与える」、「やる気が出る」、「一般常識」などなど答え方はいろいろあると思います。自分のためだから自分でお金を出す。至極自然なことだと思います。(仮に気を遣わなくとも外に出るとき服を着る理由は、寒いからでも有り)あくまで利己的な理由が前提の方が多いと思います。
しかしながら、自分のためだけの効果以外にも波及します。整えている、清潔感を持っていることは、周りの人を快感とは言わずとも不快にさせません。どころか、好印象を与えることで会社にもいい影響が出たり、協力しやすくなったりなど自分以外に及ぼす効果も高いです。

水資源も原理は同様。誰かが、山を整えて土砂災害の起きにくい状態を作ってるからこそ、急に水がなくなることがない。水を守る役割をこなす人がいるから、農作物も炎天下の年があっても飢餓になることはない。守る人が住んでいるからこそ、ダムを維持する人や仮に土砂災害が起きても、集落があるから道路がもとからあって問題解決に迅速に対処できる。

水資源だけじゃなく、生態系のバランスコントロールとか他にも、元々仕事をしていた人のおかげで何も考えずに他の仕事ができていた。要因が山のようにあって、農山漁村地域の多くはそういう役割も今も担ってくれてるし、もう後継ぎがいなくて放置が始まってきてます。十数年後も担い手がいなければ、また税金で対処をする短期的解決方法で大問題になるまでそのままかもしれないです。その大問題になる前に対処に動く必要があると思います。
これが決定的かもしれませんが、今まで担ってきた仕事をしっかり引き継ぐ仕組みを作るというのが必要だから、農山漁村地域(特に限界ぎりぎりの場所を何とかする仕組みづくり)地域おこしをしようと思っています。

終章 なぜ、新卒で地域おこし協力隊にしたのか

序章とタイトルおなじやんけ!って思った方、実は新卒でとつけてます笑(ちょーどうでもいい抵抗笑)

地域おこしを仕事にしようと思った理由、農山漁村地域を選んだ理由は、お伝え出来たかと思います。加えて、ハッキリは書いてないですけど、始められるなら即座に着手したほうが、被害も少なくできるし効果も高いできるということもほどよく伝えたつもりなので新卒で地域おこし関連の仕事をすることに理解もしてもらえたと思ってます(共感されてなくても、理屈は分かってもらえた…と願ってます)。

でも地域おこし協力隊制度を使う結論に至った理由は、書いてなかったのでそこだけ捕捉しようかなと思います。
まぁ、そもそも現段階で人手不足に悩む農山漁村で地域振興に直接働きかけているのが役場と地域住民の一部とまちづくり関連会社くらいです。ただし、どこも「金銭的利益がないことには動きづらい」、「ほかに仕事があるから積極的に時間を使えない」、「転属があるからずっとその業務ってわけにもいかない」などプレイヤー不足の課題が未解決のままなんです。

まちづくり業務に関わりたい、地域おこしに携わりたいという思いが強いなら自分がどの立ち位置に行くことが最善か考えた時、プレイヤーとして自分が行くことが最適だと思ったんです。地域おこし協力隊制度は、役場公認で採用されるので地域に根差した活動をするときに役場に委託された契約社員(正確には会計年度用職員として処理される)の顔ができるので動きやすいし、制度上最大三年間月給も支給されます。ないより全然いい。

色々加味しても、目標とそのために必要な役割の立場としても地域おこし協力隊でまちに加わるのが一番自然に活動できると考えたので新卒で地域おこし協力隊になろうと決意しました。

短大、大学と2年ずつ計4年間過ごしてきて、二章の①で後半に書いた仲間づくりや知識をつけるという方面に関しても当初の想定より十分すぎるほど、横のつながりも、いろんな人に頼れる仲間づくりも、活動時に直面しそうな壁への心構えも、目標を遂行する軸もできる限りの準備の末に出した行動であり結びついた結果だと思います。
今でも、もっとストレスを少なく抑える道はあったと考えますが、ある程度自分の欲求も絡んでる分やってみて、向いてなかったってならない限りはチャレンジしてみようと思ったので頑張ろうと思います。

地域に遊びに来てくれることも、遠くから応援してくださることも、認知してくれるだけでも嬉しいです。よろしくお願いします!

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