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リドリー・スコット監督「ブラックレイン」。岸田森の意志を継ぐ松田優作!

惜しい!この映画でハリウッドに注目された松田優作。まさか、遺作になるとは。関西人にとって、ニヤリとするシーンもある痛快アクション!

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この映画の松田優作って、恩師・岸田森の影響が多々あるのではないだろうか。もし、岸田森が生きていたら優作と共演していて、岸田森もハリウッド映画に出演していて、「マトリックス」のエージェント・スミスなんかを演じていたかも…などと夢想すると、岸田森の早逝が悔やまれる。

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大阪・梅田の阪急百貨店前コンコースで、内田裕也がバイクでマイケル・ダグラス(だったかな?)を追いかけるシーン。裕也さんのバイクは階段をダダダダッと豪快に下りていくのいくのですが。本当はあの下には阪神電車の梅田駅があるのです。しかし、映画の中では謎の駐車場(笑)。当時、劇場で観たとき「ちゃうやん!」と突っ込んだ関西人、たくさんいたのではないかな。

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ジャパニーズヤクザの物語、印象・存在感からして主役は我らが優作に若山さん、ただ陰険なだけのマフィア映画なんか目じゃないぜ!

最初の惨殺シーンで見手を一挙に引き込みそのままラストまで見せる刑事役の健さんは今回脇役(申し訳ない)。

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アメリカの刑事2人はアメリカ映画だから出てるだけのようですなぁ。

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松田優作がチャーリーにとどめを刺す時のシーンは衝撃的。
内田裕也とバイクの暴走族がチャーリーを取り囲み、刺した時点で終わったと思ったら、松田優作登場…あの刀を地面に滑らせながら火花を出す演出は凄い。

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基本ヤクザと警察の話だが、日本とアメリカロケ、日本人とアメリカ人となると話もスケールも壮大。
日本人は日本人らしく、アメリカ人はアメリカ人らしく描かれているのも面白い。
色の演出も素晴らしく、工場内での炎や火花の赤の効果も良かった。この作品でリドリー・スコット監督の凄さがわかった。
この先、これだけの俳優を使って日米合作の娯楽大作は出ないんじゃないかと思わせるほど映画史に残る超大作だと思う。

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■映画マニア、関西人の映画マニアがニヤリ!

キャスト、スタッフがとにかくスゴイ。列挙してみよう。

【スタッフ】

●監督:リドリー・スコット:「エイリアン」の監督など

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●撮影監督:ヤン・デ・ボン:「スピード」の監督など

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●音楽:ハンス・ジマー:「レインマン」など

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【キャスト】

マイケル・ダグラス

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アンディ・ガルシア

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高倉健

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松田優作

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ガッツ石松

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内田裕也(実は兵庫県西宮生まれの隠れ関西人)

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若山富三郎

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安岡力也

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國村隼(バリバリの関西人)

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島木譲二(ご存じ、パチパチパンチ!)

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他にも、映画ファン、とくに関西の映画ファンなら「ニヤリ」となるキャスティングである。

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もう、関西を舞台にしたこれだけ大きな規模の日米合併の対策アクションはクリエイトできないんだろうな。そういう意味で、「ブラックレイン」は貴重な映画である。



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