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ようこの軌跡15~先生との出会い、次男の病気~

O先生の第一印象は、穏やかそうなおじいちゃんといった感じだった。
年齢は70代位。

前のクリニックへ行かなくなった理由を聞かれた。
正直に、先生の物腰が苦手だったこと、次男との生活を取り戻すことを焦っていたことを伝えた。
自分の症状を伝えると、うつの症状だと診断された。
希望通り、眠剤を処方してもらえた。
前のクリニックで処方されたものと同じ薬だった。
他には、痛み止めを処方された。
抗うつ剤は手持ちのものを飲んでも良いと言われた。

この日から長い長い通院が続くこととなる。
通院間隔は2週間に1回だった。
私は運転できる体調ではなかったので、夫に運転をお願いした。
月に2回、通院のために休みを取ってもらうことにした。

初診から2日後。
身体の違和感と不安感が強かった。
身体のだるさや眠気がただの疲れではないと感じ、居ても立っても居られなくなった。
急遽、夫に頼んでK病院を受診した。
この日は、他の先生が診てくれた。
頓服として、抗不安薬を処方してもらった。
服薬すると少し楽になった感じがした。

5月20日
次男がこども病院(仮名)の脳神経外科にかかる。
次男は後頭部に少し凹みがある。
私はそれがずっと気になっていた。
かかりつけの小児医は気にしなくて大丈夫、と言っていた。
私はどちらかというと神経質で心配性だ。
念のため、こども病院への紹介状を書いてもらった。
こども病院には夫と母に行ってもらった。
次男の頭部のレントゲンを撮影したそうだ。
先生の所見は、病気の可能性が高いとのことだった。
詳細を確認するために次回CTを撮影することになった。
鎮静剤を使用するそうだ。
安心のための受診で、病気が見つかってしまった。
とてもショックだった。
心配ごとが増えてしまった。

5月22日
次男が自宅へ来た。
次男に会えてうれしかった。
その日は寒気がして、私だけ厚着をしていた。
脱力感がひどく、横になって休みながら次男と遊んだ。
次男が帰った後は横になって過ごしていた。
不安感や気持ちの落ち込みは減った感じがあった。
とにかく脱力感がひどかった。

5月25日
朝、長男を小学校へ送り出してから夫とK病院へむかった。
到着すると、すでに20人近くの患者さんが並んでいた。
並ぶ体力のない私は、夫に並んでもらい、車内で待機していた。
列に並んでいる患者さんを見て、並んで待つ体力があってうらやましいと思った。
診察までの待ち時間が非常に長かった。
そして診察はわずか5分程度だった。
眠剤に加えて、2種類の抗うつ剤が処方された。
帰宅したのは11時半頃。
その後ずっと布団にいた。
身体がだるい。手に力が入らない。
胃がキリキリして食べられなかった。
一時期5キロ減った体重がせっかく元に戻ってきたのに、また体重が減りはじめていた。
母に電話で今日のことを涙ながらに報告した。
母は涙をこらえるようになぐさめてくれた。
泣きすぎて鼻に鼻水が詰まって、息苦しかった。


ありがとうございます💕 とてもうれしいです🤗