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信用と責任

どうも。
週末のリーグ戦が終わり、なんとか残留できそうで安心している者です。
真剣勝負の場があるのは良いですね。

さて、今日は起業して1年が過ぎ、2期目に入った自分達の会社で起きた出来事について、ありのままの感情を綴りたいと思います。


社長から突然の電話。
何かと思い、すぐに電話を取ると、珍しく興奮気味の社長の声が。

「お疲れ!やっと融資が降りることになったぞ!ここから一気に拡大していこう!!」

その瞬間は、
そうか。融資が降りたのか。楽になるな。
その程度にしか思わなかったが、詳細を聞いた後で電話を切り、
10秒ほど今説明された事象を整理してみた。

すると、途端に安堵の感情が込み上げてきた。

起業して1年。
ここまで自分達の稼ぎだけでどうにか会社をやりくりし、突然の支出にもどうにか踏ん張ってきた。

個人としても、この数ヶ月は、月末が近づくと憂鬱になる生活が続いていた。カードの支払日である。
日々の支出を計算するのが苦手な自分はカードを利用して、毎月の支払いを管理している。
毎月減っていく残高にさすがに自分も焦りを覚え、毎月の資金のやりくりに苦労していた。

そこに急に融資という救済策が入る。
これは残高が増えるという事実以上の心理的な余裕も手に入る。
これまでお金で苦労したことがあまりなかったこともあり、この事実はかなりの安心を与えられる。

さらに、この喜びにはもう一つの理由がある。

それは会社としての事業が銀行に認められたということだ。
この会社になら、お金を貸しても大丈夫だという太鼓判を押された気持ちになり、喜びは何倍にも増した。

しかし、その嬉しさは5分後には消えていた。




よくよく考えると、融資ということは、返済義務が伴うのではないか。
先程までの喜びを超える責任感が自分を襲った。

自分達の事業でこの大金を返すことができるのだろうか。
そのような不安が頭をよぎった。

世の中の経営者はこの不安と戦い、更なる利益を産むために日々を過ごしているのか。
1年前には全くわからなかった感情だ。


そんなこんなで安堵と責任感が混ざる複雑の心境の中で、一つの結論に辿り着いた。

”やっとスタートラインに立てた”
事業を始める上で本来であれば、それ相応の準備というものが必要だ。
しかし、自分達はそこまで大した準備をせずに、半ば勢いで事業を開始した。

今思っても、1年前の状態で事業を始めるのはリスキーだった。
例えるなら、ママチャリと大きな希望だけを持って、世界一周を始めようとしていた状態に近い。

それでもなんとか周りの支えと今までの蓄えを活用し、なんとか会社を成り立たせてきた。
ここからが本当の始まりである。
自分達のビジョンを本気で叶え、周りを幸せにするためにも日々生きていかなければならない。

融資の責任に怯えている暇はない。
今後入ってくる社員、出会うお客様のために付加価値を高め、より効果的な戦略を実行していくことが必要だ。

そんな決意をした週初めである。

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