マガジンのカバー画像

SHOGI Favorite

11
運営しているクリエイター

記事一覧

初段note  戦法選び編

どうもこむぎんです。 初段noteということでこの記事では「初段になるにあたっての戦法選び」について書いていきたいと思います。 将棋の強さにおいて「戦法」とはどれくらいの影響力を持つのでしょうか。 自分が将棋の師匠に教わった頃の記憶を思い出すと、「○○の戦法の定跡書を読め」、「○○の戦法の棋譜を何局並べろ」のようなことは一切言われた事はありませんでした。 好きな戦法を指せば良いのです。局面毎にどう指していくかが重要で、戦法での有利不利はアマレベルでは気にする必要が無いと(

四間飛車が初心者向けかどうかという話

はじめに個々にカスタマイズされたものだと思うが、Twitterのトレンドに「四間飛車」が上がっていた。 見ると四間飛車が初心者向けかどうかで揉めている。昔から定期的に上がる話題だが、四間飛車を貶しながら「四間飛車は初心者におススメできない」という意見を見ると悲しくなってくる。四間飛車の魅力を多くの人に知ってもらわないといけない。 四間飛車は初心者向けの戦法だ四間飛車は間違いなく初心者にもおススメできる戦法だ。 角道を止める。四間飛車に振る。美濃囲いに囲う。これを覚えるだ

山口恵梨子ちゃんねるの藤井九段動画を紹介するエントリー

※このエントリーは山口恵梨子ちゃんねるの藤井九段動画が500万回されることを願って書いたものです 雑談系動画藤井九段のファンはその入り口によって、藤井将棋に惚れ込んだタイプ、トークの面白さを楽しむタイプ等様々なタイプのファンがいます。 目次にあるように、ここでは雑談系動画と将棋講座に分類してまとめました。観る将の方も指す将の方も、興味のありそうな動画から視聴してみるのが良いと思います。 雑談系動画は観る将の方でも楽しめる動画である一方、藤井九段の将棋に対する姿勢も垣間見

もぐらの棋力を押し上げた3つの大切なこと

どうも、もぐらです。 2022年9月16日、将棋ウォーズ初段に上がれましたので、ここでは私の棋力を押し上げてくれた3つのことについて話していきたいと思います。 もぐらの棋力を押し上げた3つの大切なこと  ①戦法の引き出しを増やし固定化する  ②対局を振り返る(KENTO)  ③寄せの力をつける 以下、それぞれについて話していきます。 〜まえがき〜 前提として私は対局が大好きで将棋に触れ合う時間の9割を対局に割いています。 2021年1月に将棋を始めて、現在までの1年8

5/1 感情をコントロールする☆

※問題の画像が見れない場合はリロード(再読み込み)してください。 将棋ウォーズで勝率を上げるために必要なことは、まず練習ですよね。定跡を覚える、詰将棋を解く、次の一手をする、実戦を積む、などいろいろありますが、、、自分の感情をコントロールすることも大切だなと思います。 イライラしてたり、焦っていたり、負けたくないという気持ちがマイナスに働いたり、、、そんなときは勝ちから遠ざかることが多いのではと思います。 気持ちを落ち着けて、心を穏やかにして、集中することが大切です。

有料
100

どうして「将棋Number」だけが、そんなに売れるんですか?――その源流には梅田望夫がいるのかもしれない

「将棋Number」再び 文藝春秋が発行する『Sports Graphic Number』1018号は再び将棋特集である。昨年9月に発行された1010号が増刷に増刷を重ねて23万部に達し、編集長が「読まれたら刷り返す、倍増刷です」と見得を切ったのは記憶に新しい。今回の第2弾もクオリティが高く、将棋ファンの間では好評を博している。それにしても、なぜ「将棋Number」は売れたのか。第2次藤井ブームだけですべてが説明できるのだろうか。私はそう単純には考えていないので、以下に仮説を

おとなになって「将棋」をはじめ、「初段」になるまでにやったこと

2014年7月に将棋をはじめて、2019年4月に念願の初段となれました! 将棋は小学5年生で1ヶ月ほどクラスでブームとなり、戦法・囲いもわからないまま、飛車をぶん回して遊んだくらい。時は経ち大人になって、ふとしたきっかけで「将棋ウォーズ」というアプリに出会い、将棋のおもしろさに目覚め、今では大切な趣味の1つとなっている。 このnoteでは、大人になって将棋をはじめた初心者が、どうやって初段にたどり着いたのか、実施したことやどれだけ時間がかかったか、をざっくり書いてみようと

いま将棋界で起こっていること(近況)

はじめにこんにちは。久しぶりに記事を書きます。昨年の夏、将棋界で起こっていることについて前編・後編、二本の記事を書きました。 要約すると『将棋界は4人のトップ棋士が群雄割拠している』といった内容でした。が、この一年で様相は一変してしまいました。藤井四冠が猛威をふるっています。あっという間に棋聖・王位・叡王・竜王の4つのタイトルホルダーになってしまいました。席次も1位となり、名実ともに将棋界のトップに君臨しました。来年の1月には王将戦への挑戦が決まっていて、その勢いを止める術

AI時代に将棋ファンがなぜ藤井聡太にこれほど熱狂するのか、将棋ファン自身がわかりやすく解説してみた

 上記は藤井聡太(現)二冠が初めて棋聖位を獲得したとき、記者会見で報知新聞の北野記者から「AI時代の棋士の在り方」について問われ、答えた言葉です。  私はこのセリフを聞いたとき、泣きました。最初は不意をつかれたようにジワっときて、あとはもうボロボロです。後日ツイッターやブログを見ると、同じように涙した将棋ファンが多かったようです。  どうかキモいと引かないでください。将棋ファンが記者会見のあのセリフに涙したのには深い理由があるのです。それはこの17歳(現在は18歳)の少年

いま将棋界で起こっていること(後編)

前編からのつづき。 羽生九段について 羽生さんは、七冠制覇、永世七冠、国民栄誉賞受賞など、華々しい功績があり、それらは説明するまでもないと思います。1989年に初タイトル竜王を奪取。1990年に無冠になりますが、1991年から2018年までタイトルを保持し続けていて通算タイトルは99期になります。あまりにも強すぎるので『鬼畜眼鏡』という愛称で呼ばれたりもします。 約30年にわたって第一線で活躍してきた羽生さんですが、ここ最近は苦しんでいます(トップレベルで戦うことに)。

いま将棋界で起こっていること(前編)

ここ最近、将棋界が大きく変動していますが、多くの人がそのことに気がついていません。もちろん将棋界のことなんて知らなくても生きてはいけますが、それだと人生の薬味が少し足りないのではないかと老婆心ながらに思うので、少しだけ解説させてください。将棋界は現在、5名のトップ棋士が中心となってうねりを起こしていますので、それらの棋士を中心に書き進めます。棋士の個性が分かると将棋のルールがさほど分からなくても、将棋観戦が楽しくなってくると思います。※肩書きなどは2020年8月17日現在