新潟市の沼垂(ぬったり)が今アツい

みなさん、商店街には行きますか?

もしかしたら、いかない人の方が多いかもしれません。今はイオンとかの総合施設とかが、どこにでもありますからね。

しかも、よくあるのが交通の便が悪いこと。駐車場がないとか、駅前じゃないのにバスとかがあんまり通ってないとか。

世間の流れが、商店街に行くより、車で百貨店や大型店舗に行き、一気に買い物や食事をを済ます。そっちの方が楽ですよね。

オーストラリアに行く前は、僕もとりあえずなんか買うならイオンみたいな生活をしていました。もちろん、必要なものはほとんど揃っているし、何より交通の便がいいのがやっぱりメリットですね。

しかし

オーストラリアで一年過ごした後、帰ってきて感じたことは、結局そういった大型店舗は、日本の「均一化」や「同質化」の象徴なんだなということです。

教育においても、ずっと日本は「同じ」であることを基調にしてきました。そのおかげで、平均レベルは高いがオリジナリティはない人間が生まれてきました。

それは、その時の企業の偉い人たちが、まるで機械のように正確に仕事をする人間を求めたからに違いありません。

この影響もあってか、日本には社会のインフラとして素晴らしい、同じような大型店舗が、どこでも利用できます。

まぁ、地域が同じならほとんど同じ店舗が入っていたり、内装も似ているなんてこともあります。

そんなふうに考えた時、商店街の価値って今こそ見直されるべきだと思うんです。商店街は、まさに字の通り多種多様な商店が並ぶエリアです。

その中には、昔ながらの服屋さんがあったり小さい野菜屋さんがあったりと、まぁなんでもあります。

ただ、大型店舗とは違う点として、一つとして同じ店はないということです。扱っているものは同じでも、その店の雰囲気、人がもちろん違います。

そういった点で、商店街は多様であり、今こそ見直されてもいいんじゃないかと思うばかりです。


そこで、今僕が推している商店街を紹介します。アツいです。

「沼垂テラス商店街」

HP:http://nuttari.jp

僕が住んでいる新潟県新潟市にある商店街です。元港町として栄えていましたが、2010年より新たに長屋を基調としたストリートを作ることで、現在は若者も集うような店の誘致に成功しています。

街並みはこんな感じ↓

HPより

30近くある店舗のラインナップはさまざまです。飲食店、カフェ、居酒屋をはじめ、ジュエリーショップ、お花屋さん、お総菜屋さん、八百屋さん、パン屋さん、陶芸工房やガラス工房、オリジナルの北欧雑貨を販売するお店、古本屋さん、古道具屋さん、床材のショールームなどなど…

用途としては、ふらっと来てショッピングも楽しいし、デートスポットとしてもアリかもしれません。

何より、オリジナリティがあります。長屋という日本古来の建築様式を使って、全体的に静かな、味のある通りになってます。まるで小さい京都みたい。


僕は、この通りを作ろうと思ったアイデア、そして民間で協力し、民間が作った通りっていう点に、民間のものすごいパワーと問題解決力、そして地域を良くしようという気持ちが見えます。

これで利益がしっかり上がっていて、再投資に向けて貯蓄できているなら言うこと無しです。今年の夏にも新しいお店ができるみたいで、勢いはすごいですね!

一つ解決できてないというか、根本的問題として、交通の便が悪いかもしれません。珍しく駐車場を商店街で持っているため、車社会の新潟ではなんとかなるかもしれませんが、運転できない人、車を持っていない人は最寄り駅の新潟駅からバスを使う、15分ほど歩く、もしくはレンタルサイクルもあるみたいです。

ただ、個人的には再投資できるとしたら、シャトルバス的なものを走らせても良いと思っています。どのくらいの人が求めているかという調査は必要だと思いますので、各店舗でそういったアンケートをとってもいいかもしれませんね。


現時点でも、このような商店街は、地域の活性化と、その地域での雇用創出を行うことで、よりその地域が豊かになっていくループに入っています。

特に地方において、このような商店街を増やすことで、高齢化が進み車の利用者が減っていく日本社会では、交通インフラの整備と同じくらいの効果があると思います。

新潟にいらっしゃった際は、沼垂にはゲストハウスもあるので、ふらっと寄ってみてくださいね〜。古民家を利用したノスタルジックな雰囲気のゲストハウスですので、一泊の価値アリです。

なり-nuttari NARI
http://nuttari-nari.com


それでは!



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