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『Appleのデジタル教育』は一家一冊、一校一冊の必須本

教育においてテクノロジーは必要でしょうか?

多くの人は、YESと答えると思います。

でも、デジタルを導入するといえば、最初はPPを使い始めて、DVDを流せるようになって、それから教科書をデジタルにしたり、ipadを導入したり、などいろいろな教育のデジタル化が進んでいますね。

それでは、それによって変化したことはなんでしょうか?

パソコンが導入されたから、ExcelやWordが使えて、データの入力や資料の作成はほとんどデジタル化されました。

テクノロジーが導入されたおかげで、教師の仕事量は、いままでより減りました。

他にも、授業へのメディアの投入(ビデオや音楽)が容易になったので、授業の幅は拡がりました。

しかし

テクノロジーは、生徒一人一人の学習の可能性を拡大したと言えるでしょうか?

テクノロジーはここで言うと、Ipad、AI、3Dプリンター、VR・ARなどの技術のことをさします。

また、ここで言う生徒一人一人の学習の可能性というのは、言い換えると、「自分が選択したい学習方法や内容」という事と同義です。

そして、今の世代はデジタルネイチャーとして、デジタルが今の親世代よりもずっとみじかなものになっています。

つまり

生徒がAIやVR・ARを活用し、彼ら一人一人が自分にあった学習ができているか?ということです。


僕は、日本の現状ではNOだと思います。そもそも、教師側がそのようなテクノロジーに精通していないことが多いんじゃないでしょうか。実際、デジタルネイチャーと呼ばれる生徒たちの方が理解しているというのが正直なところです。

そうすると、「教育にテクノロジーが必要か?」という問いに対し、YESと答えるわりに

「テクノロジーがデジタルネイチャー世代の生徒の学習を変えたか?もしくは変えることが出来るような活用をしているか?」に対してはNOです。

でも多分、「このままじゃ学校教育はダメだと思っているか?」にはYESと答える人が多いと思います。

つまり、どうしていいかわからないけど、教育は変えなきゃいけない。そのために使えるツールとしてテクノロジーがあるけど、その使い方は教師側の仕事量を減らうるだけで(時には増加させうる)、生徒の学習経験を変えるための活用方法が見えていない。というのが現状なんじゃないかと思います。

そのために、全国各地の先生方が必死になって新たな授業を展開し、ロールモデルとなっています。

しかし

僕はまず、教育に携わる者が、学校教育における教育目的を理解しているかを問いたいと思います。

「学校教育における教育目的は            」である。

↑に自分の答えを入れてみてください。

答えは多種多様になると思いますので、どれが正しいというつもりはありませんが

僕はぜひこの考えを根底においてほしいと思います。

「生徒一人一人が、自分の能力や才能を開花させること。」

よくあるスローガン的なやつに聞こえるかもしれませんが、これが実現できることで、日本人が失いがちな自己肯定感を育むことが可能になると思います。つまり自分に自信を持ち、その結果、挑戦することが容易になります。

では、そのためにどうすればいいか?これが教育において最大の問いであり、最も難しく、しかし、必ず社会のために解決しなければならない問題です。これを解決することがこれからの時代で活躍できる子を送り出していけるかにイコールになります。

このことに対して、テクノロジーを掛け算し、明確な答えを出している本が、Appleの教育王より出版されました。


https://www.amazon.co.jp/Appleのデジタル教育-ジョン・カウチ-ebook/dp/B07PMR3DBD

著者 

Apple教育部門初代バイスプレジデント ジョン・カウチ

ハーバード大学特別研究員 ジェイソン・タウン

この本では、教育の現在の問題点を述べるところから始まり、具体的なアイデアや解決策、そしてそれらはテクノロジーによって解決されるということを、読者の理解度にぴったり合うスピード感と、説明のわかりやすさで述べていっています。

まさに、僕が最初にあげた問い「テクノロジーは生徒一人一人の可能性を拡げたか」に対して明確なNOを示し、それを実現するために何をしていけばいいのか、どうテクノロジーを活用していけばいいのかということを、様々な具体例と共に述べています。

これは、学校でも家庭でも実行可能なものが多く、というより今までの教育の問題点はここで、テクノロジーはそれを解決するんだ!っていう気持ちにさせてくれます。

この本を読み、何かを始めることは日本教育を変えるきっかけになると思います。誰でも、読んで、やるだけです。

教育に革命を起こすために、一家に一冊、一校に一冊おくべき本だと考えています。

詳しい内容は実際に読んでいただきたいと思いますが

「教育のリワイヤリング」

がどういうことで、どうしていけばいいかということを理解し、その考えを実行に移しましょう。これだけでも、教育現場がボトムアップで変わっていくと思います。

そして、教育委員会や文部科学省の人間が、教員も生徒も能力を最大限に発揮できるような環境を整える、つまり教育の目標に照らし合わせた「可能性を引き出す教育」を実現できる環境整備を、妥協なく行うことを求めます。


それでは!











エンジニアリングとコーヒーをこよなく愛する新米エンジニア 夢は、「世代を超えて、それぞれの幸せを追求できる社会を創造する」こと エンジニアだけどコーヒーを上手に淹れます。 頂いたサポートは、より良いnoteの記事を生み出すために使っていきます。