時給100円ライターのわたしが、いまも生き残っているのは

はじめて自分で獲得した案件は、Webライティングだった。

1記事500円。未経験ではじめたわたしは、とにかく書き上げるのに時間がかかってしまって。

時給換算にしたら、100円のお仕事だった。

正直に言ってしまうと、一瞬、「この仕事で生活をしていくのはムリかも」って思ってしまった。

だって家賃を稼ぐまでに、何時間を費やして、何記事を書けばいいんだろうって。ライターとして生きている自分は、まったく想像できなくて。

でもそれ以上にさ、感動したんだよね。

自分の力で案件を探しては応募して。やっとひとつの縁がつながって。わからないなりに調べて、書くことに向き合ってみて。

提出しては修正が返ってきて、申し訳ないし情けないしで落ち込んだりもして。やっとOKをいただけて、納品して。そしたら500円が振りこまれた。

これまでに経験してきたアルバイトや会社員生活では、得られなかった感情があった。

はじまりから終わりまで、ぜんぶ自分の責任っていうのはすごくこわかったんだけど。でもそのぶん、達成感が大きくて。

「自分の力で、自分の文章で、収入を得られた〜！！」ってことは、すごくすごく嬉しくて自信になった。

このときの500円は、わたしにとって特別なんだよね。いまでもよく覚えているし、ずっと忘れたくない感覚。

Webライターをはじめる人って、きっと全国にたくさんいると思っていて。実際にわたしも、ライターさんの発信を見て憧れていた側だったからよくわかる。

でもきっと、続ける人はきっとごく一部。あのとき感じた「この仕事で生活をしていくのはムリかも」って気持ち、わたしだけじゃないと思うんだよね。

これって、実際に経験してみてからわかることで。

そんな中で、わたしが今でもライターを続けられているのはなんでだろう、って考えてみたんだけど。

500円を稼いだときの感情を忘れないこと、いちいち落ち込まないことかな、って思う。

情報を文章にするのが楽しい、知らない言葉を調べて理解できると嬉しい、とか。

記事が完成したときの、踊りだしたくなるような達成感。掲載された記事を見て、自分の作品だ〜と叫びだしたくなるような高揚感。

上を見たら、つよつよライターさんがたくさんいるわけで。いまだって憧れてはいるけれど、これまで発信されていた記事を読んできたからこそ、戦えるとは思っていなくて。

自分にできること、目の前の仕事に、まじめに向き合っていくしかないんだよね。

憧れも嫉妬も不安も、ぜんぶ活力に変えて。いい文章を読んだときは、やっぱり心が動くから。素直に吸収して、自分にも取り入れたい。

とはいえ、まだまだ新米ライターなのでどうなるかわからないけど。きっと、はじめるより続けるほうが難しいから。

いまはね、素直に楽しんでいきたいなって思ってる。

そんな決意表明でした。またね。

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