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気がつくと、みかこは川のほとりに立っていた。 広くもなく、狭くもなく、深そうであって…
前ページへ 川岸の草むらは、いつしかしめっぽい土に変わっていた。 それに気づいたとき…
#1へ 前ページへ みかこたちは、また歩きだした。それまで進んでいた道なき道をはずれ…
#1へ 前ページへ 青年の小屋をあとにしたみかこたちは、道なき道へと戻っていた。 …
#1へ 前ページへ すこしずつ、もやもやした視界のなかに緑が戻ってきて、薫りが強くな…
#1へ 前ページへ 「ごめんなさい。邪魔をするつもりじゃなかったんだけど」 みかこが…
#1へ 前ページへ 空は一向、暮れなかった。景色も一向、変わらなかった。 ずいぶん歩いたように思うけれど、いったいどのくらい進んでいるのか、みかこにはてんで見当もつかない。ただ、三か所も寄り道をしてしまったわけだから、かなり遅れているのだろうことは、みかこにも察しがついた。 「ごめんね。もっと早くつくはずだったのに」 みつまりをころころ転がしていた少女が、顔を上げた。首をふって微笑む。 「いいの。さみしいひとも、つまらないひとも、ほうっておけないもの。おな