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①雑草食べても良いですか

夏だ!プールだ!サマーランドだ!
舐めるんじゃない。
夏だ。宿題だ。自由研究だ。

何事も捉えようだなワトソン君。

あなたも一度は自由研究の壁にぶち当たったことがあるだろう。
課題研究もしたことがない小学生に自由研究しろなんてスパルタが過ぎる。
普通に考えてそれできたら全員研究者になれるだろマジで誰が考えたんだろ。
(今眠さのピークにこの記事を書いている。多少のご無礼はご容赦いただきたい)

僕の学校もご多分にもれず自由研究の宿題が出た。
(ご多分にもれずはWithout omissionというらしい。それがどうしたぼくドラえもん)


頭を抱えた。普通の反応だ。
自由と言われると何をしていいのか分からない。
夏は暑いだけだ。小学生の僕の観察眼なんて晩年のヒツジ程度なのだから取り立てて素晴らしい発想などない。
ど田舎でも都会でもない家の中で「ヒマ」とだけ繰り返していた。(この頃からあいさつ運動家としての才能が垣間見える)

そんな母親がヒマ発音機(僕)にこう言い放った。

「雑草の研究をしないか」

「やる」


即答だった。マジでなんでもよかった。
雑草の部分を何に言い換えても僕は同じ返事をしていたと思う。



・「叶姉妹が行う節税対策の研究をしないか」

「やる」

・「キーウィの糞を使って食品開発をすべく研究をしないか」

「やる」

・「飲み会の時だけ馬鹿みたいはしゃぐ2女の研究をしないか」

「やる」

・「4女が『私もうおばさんだから』を言う頻度の研究をしないか」

「やる」

失礼した。別に例はいらなかったな。
みんなも好きな言葉を当てはめて遊んでくれ。


とにかく僕は雑草の研究というなんだか自己肯定感低めの研究を行うことにした。
(雑草の研究という題名で自分の夏休みの生態を研究するのもよかったかもしれない。小学生は参考にしてくれ。責任は取らない)
幸い僕の家の狭い庭には、雑草達が幅を利かせていた。


詳しくは覚えていないが個体数/場所別(日陰や日向)の差や、種/場所別の特徴や、蒸発量/個体別などをやったと思う。
めちゃめちゃ暑かったのと虫に食われたのだけは覚えている。


よって当時僕は「雑草の名前に詳しい」という「東横線の駅名全部言える」くらいの、確かにすごいがほぼ役に立たないという長所を持っていた。


どうも。 サッと読んでクスッと笑えるようなブログを目指して書いています。