記者と編集長
ここ数年、ゲームを全くしてこなかった。
元々ゲームをたくさんやる方では無いが、一度ハマるとひたすらのめり込んでしまうのだ。
アクションやFPSゲームは下手なのですぐにゲームオーバーになってしまう。それもゲームから遠ざかっていた一因だ。
つい最近、ひとつゲームをやった。
HEAD LINER:ノヴィニュース
主人公は、情勢が不安定なとある架空の国の新聞社の編集長だ。
編集長としてその日載せるニュースを決める、という単純なゲームだ。
アクション要素はない。職場と家を14日間往復するだけだ。しかし街を行き交う人や街の様子が、自分が選んだ記事によって変わっていく。
メディアの役割とは何なのかを考えさせられるゲームだ。
ロード中の画面にも「事実を歪曲中」「醜聞を流布中」「虚報を拡散中」といった皮肉の効いた文言がでてくる。
2時間ほどで終わるサックリ感も心地よかった。
マルチエンディングなので、他のパターンもやってみたいな。
このゲームをやりながら思い出したのは『ブラックミラー:バンダースナッチ』だ。
ブラックミラー:バンダースナッチ
ドラマのはずなのに、突然選択肢が現れて展開を選ぶのだ。
その選択によって無数のエンディングにたどり着く。
90分ほどで終わるのだが、結局他のエンディングも観たくて何度もやってしまう。結局、「連ドラ一気見」に近い体験をするのだ。
特に「Netflix」エンディングがめちゃくちゃ面白いので、未体験の人はぜひ体験してみてほしい。
『HEAD LINER:ノヴィニュース』をやった時期に『i -新聞記者ドキュメント-』という映画を見た。
i -新聞記者ドキュメント-
森監督の前作『FAKE』とは真逆、というべきなのか、今回の主人公はひたすらに動く。
『FAKE』がほとんどあの家の中だけで作られたものであるの対し、今作は日本中を飛び回る。
私がやったゲームは編集長として記事を選ぶ役割だ。この映画に登場する望月さんは、記者として身を削るように得た事実や市井の人々の言葉を記事にしていく。
この映画を見てから『HEAD LINER』をやったらまた全然違った印象になるだろうな。
本当はあと何本か好きなゲームについて書こうと思っていたのだけど、かなり長くなりそうなのでまた明日書こうと思う。
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