酒井 良晃/ Yoshiaki Sakai

作曲家。ベルリン在住。 Website: https://yoshiaki-sakai.com/ インスタ: https://www.instagram.com/yosycomp/

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    僕にとって 好きな、作りたい音楽 とは

    ここでは、半年間に渡り参加させてもらった作曲塾での課題で、「自分にとって〇〇とは」という事で書いていきます。 作曲塾で色々な音楽や考え方に触れ、様々な音楽がある中で、結局自分はどのような音楽が作りたいのか考えました。そのことについて書いていこうと思います。 僕にとって 好きな、作りたい音楽 とは 僕自身色々な音楽が好きで、またフリーで活動していますので、様々な音楽を作りますが、ここでは僕個人が作曲したい音楽について書きたいと思います。 まず僕は音楽自体を進める先端の活動は

      • パリ旅行

        2022年4月。4泊のパリ旅行に行ってきた。僕が住んでいるのはベルリンなのでそんなに遠くはなく、飛行機なら2時間程度だがチケットを買うのが遅くなり、しかもイースター(キリストの復活祭)の時期だったので値段が高く僕達は電車で行くことにした。片道10時間程度かかったけれど飛行機で行くよりも実際の距離感が実感できてよかった、気がする。。。(身体はバキバキになった)。 その道中に読もうと昔に買って読んでなかったアンドレ・ブルトンのナジャを持っていった。舞台がパリだからだ。ナジャはシ

        • メタルのライブにいった話

          僕たちはその日パンクのライブに行くつもりでイベントを検索していた。 実はその前の週もパンクのライブに行ったがベルリンでは人気らしく並んだ挙句に入れなかった。ということでリベンジだ。その日は10件ほどパンク系のイベントが開催されていた。 パンクって言っても幅広い。しかしパンクを聴きにいくってどういうことなんだ?と検索しながら ? が浮かんでた。 その晩は2件面白そうなイベントがあった。どちらもイベントの詳細がのっていない。ただ日付と場所だけ書かれていてあとは何も書かれていない。

          • 色と音のない世界

            というのはヘレンが自叙伝『私の生涯』の中で自分の世界を表した言葉だ。 知らない人のために簡単に彼女を紹介すると、彼女は一歳半の時に罹った熱病で視覚、聴覚を失った。聴覚が無いということは当然喋ることもできない。見えない聞こえない喋れない、漆黒の世界。 その世界は7歳の時、家庭教師として来る当時20歳のアン・サリヴァンが来るまで続いた。ちなみに「奇跡の人」という映画があるが原題は「The Miracle Worker」つまりサリヴァン先生を描いた映画だ。20歳から付っきりでヘレン

            体験詩

            詩は色々な表現があるけれど、僕が好きな詩は生活に現れた詩的体験を詩にしたものが好きだ。 ふと現れた世界を書き綴ったような詩。宮澤賢治の詩なんてまさにそうだと思う。やっぱりそういう詩を読むとその世界に連れていかれる。(例はいっぱいあるけど最近読んだものでは「インドラの網」) 詩に限らず芸術全般、その人の体感を表現した作品は僕もその世界を体験する。ふと立ち上がった世界。でも世界を作っちゃった作品も好きだなあ。 自分が好きなものが本当は何なのか?自分でも忘れるから書いといた。

            Mosaic Garten/ モザイクガルテン

            新曲です。曲名は『Mosaic Garten/ モザイクガルテン』。意味はモザイクはそのままで、ガルテンは英語でGarden/ ガーデンのドイツ語表記。動画もドイツ。 この曲を作った時はアナログドラムマシン『Tanzbär』を友人に譲ってもらい、使い方を覚えるのに色々いじっている時に偶然出来たドラムがかっこよかったので、録音しておいてそのまま曲にした。 ロックダウン中に電子音楽を作りすぎて、ちょっと電子音楽はもういいわ。見たいになってたんだけど、ちょうどリリースできる機会

            精霊と物理

            ヨーロッパで、重力や慣性の法則が定式化する前の時代。手の石を離すと地面に落ちるのは、人間が家から離れても結局家に帰るように、そこが石の本来の場所だからと考えた。星とか空をクルクル回って説明がつかないものは、精霊(アニマ)の力だ。と説明した。物理法則を知らない子供の時、僕もやっぱりそう思っていた気がする。今は多少物理学を勉強したので、石が手から地面に落ちても精霊の存在を感じない。でも、大人でも物理の勉強しなかった人は、アニマが動かしてる。と思うのか?と考えたが、今まで会った人で

            1950年代の青森の写真たち

            ある日、インスタで見た写真が素晴らしかった。戦後間もない1950年代の青森を写した写真だ。写真たちから、当時の風景を見れて良いというのもあるけれど、なにより、芸術的な写真たちが多い。 現在、2021年の5月では、ほぼ毎日新しい写真が更新されているわけだけれど、毎日ワオ!っとなっている。 当時のカメラは、当然アナログ。1950年代でカメラを持ってる人は珍しいだろうし、フィルムも高いだろうから、今みたいに撮りまくれない。ここだ!っという時にシャッターを押す。現像するまで、実際

            コロナロックダウンから1年。数学をノート一冊分勉強した

            2020年3月からドイツはロックダウンに入った。 たぶん、みんな思っただろうし、やっただろうが、『今の篭り時間に今まで出来なかったことをやろう!』それが僕の場合、数学であった。というのも作曲家クセナキスの作品が好きで、兼ねてアナライズをしたかったのだが、彼の作品には数学や建築など、の応用、またはアイデアを使い作曲されていて、ある程度の数学の知識がないと、なにもわからないのである。ということで、この一年コツコツ勉強してノート1冊を使い切った。これからも勉強は当分は続くのだけれ

            アフリカレストランで素晴らしい絵に出会った。Innocent Buregeya

            ベルリンのアフリカレストランで、素晴らしい絵に出会った。Instagramストーリー でもシェアしたのだけれど、消えてしまうのでここに残しておこうと思う。それぞれ250-350€ という値段で販売していたので、まだ有名ではないと思う。最後に彼の経歴の写真もあるので、アート関係の方でもアート愛好家の方でも興味があれば連絡してみたらいいと思います。 僕も欲しかったけれど、僕も一人のアーティストなので、作品を買えるほど裕福ではないのであった。部屋に飾りたい。。。 Artwork

            ボルヘス-詩という仕事について

            ボルヘスが大学での講義を文字起こししたもので、題名の通り、詩、また文学についての講義です。僕は芸術が好きで、詩や本もよく読む(まあまあ、読む)。偉大な小説家のボルヘスの話聞いてみたいなと思いこの本を手にしたのだけれど。その内容が面白くて皆さんに読んでもらえたらと思い、一部引用し紹介したいと思います。 言語の翻訳での直訳と意訳についての話とか、他にも山ほどドキドキとする話があったのですが、あまり引用しすぎるのもあれなので、この程度で。もう一度読んでみよう。 (下から買ってもら

            モジュラーシンセとチェロとギターのバンド「Gura-Gura」

            今回は僕が最近始めたバンドの話をば。 興味のない音楽のバンドの話を読みたい人はいないと思うので、先に音源貼ります。もし興味があったら読んで下さい。 「モジュラーシンセ」、「ギター」、「チェロ」 読んでくれているということは、興味を持ってくれているという事。ありがとう。 それで、このバンドの話をすると、編成は「モジュラーシンセ」、「ギター」、「チェロ」で、僕はチェロを弾いてるんだけど、ベーシストの役割をチェロでやっています。 ちなみにモジュラーシンセっていうのは、下の写真み

            コロナ危機の最中のドイツの状況と、アンビエント ワークス

            今、僕はこの文章をコロナ危機の真っ只中のドイツで書いています。それと、昔の録音が送られてきたので、アップしておこう。 この音楽は2018年(今から2年前)に北イタリアのベルバーニャという、水道から天然水の流れ出る地で、電子音楽を演奏した時のライブ録音です。今回の騒動でみんな時間があるらしく、忘れ去られていたものを送ってくれたのであげておこうと。聴きながらでも読んで下さい。 ドイツの現状僕は今ドイツのベルリンに住んでいるわけですが、現在(2020年4月7日)全てのコンサート

            ベルリンのアトリエのグループ展。ショートビデオ作った。

            ベルリンの外れで、友達のグループ展があり行ってきた。これが大分良かったのでショートビデオ作りました。 どの作品が誰のかは不明ですが、もし連絡をとりたいとかあれば、概要欄に参加アーティストの名前記載してるので、辿り着くのは簡単ですよ。僕に連絡くれてもオッケー。

            モジュラーとチェロとギターの音楽

            モジュラーとチェロとギターの音楽をやってみた。チェロの音をピックアップで拾ってモジュラーで変調させての即興演奏バンド。結構面白い音になった。メンバーはオランダ人女性(モジュラー)、ドイツ人男性(ギター)、日本人男性(チェロ。僕)という多国籍メンバーです。これが彼女のモジュラーのセット。 即興なんでどうなるかは分からないけど、せっかくならCANみたいなバンドやりたいな。CANは1970年代初頭にベルリンで活躍したバンドで、ボーカルは日本人の『ダモ鈴木』。

            ベルリンの音楽祭Musikfestに行ってきた。

            この前はベルリンで開催されるMusikfestという音楽のフェスティバルに行った。クラシックや現代音楽などがメインで、今回は日本の能もプログラムに入っていた。能は日本以外で見れないこともあって、チケットが即完売していた。 話は逸れるけど、僕は見るアートも、聴くアートもコンセプチュアルなアートがあまり好きじゃない。パッと見分からないんだけど、裏に考えを巡らせ知的に微笑む。。。みたいのがめんどくさいから。コンセプトは必要だけど、理屈抜きでもドキドキさせて欲しい。僕がアートに望む