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コロナ危機の最中のドイツの状況と、アンビエント ワークス

今、僕はこの文章をコロナ危機の真っ只中のドイツで書いています。それと、昔の録音が送られてきたので、アップしておこう。

この音楽は2018年(今から2年前)に北イタリアのベルバーニャという、水道から天然水の流れ出る地で、電子音楽を演奏した時のライブ録音です。今回の騒動でみんな時間があるらしく、忘れ去られていたものを送ってくれたのであげておこうと。聴きながらでも読んで下さい。


ドイツの現状

僕は今ドイツのベルリンに住んでいるわけですが、現在(2020年4月7日)全てのコンサートは中止され、バーやクラブも当然開いていません。外で会って良いのは一人まで、出てよいのはスポーツの時だけで、天気が良いからと公園でベンチに座り、日向ぼっこも禁止です。問題は色々ありますが、僕も音楽活動で生きている人間ですので、そのことについて。

ドイツではモニカ・グリュッタース文化相の発言「アーティストは今、生命維持に必要不可欠な存在」と発言と同時に、大幅なサポートを約束しましたが、ドイツは連邦制なので市によって対応は違います。なのでベルリンの話を。
ベルリンでは規制に伴い、アーティストやフリーランサー、事業主へ早々に補助金(その額5,000€、約60万円、もしくは9000€、約100万円)が用意されました。ベルリンは宵越しの金を持たない人が半分位いるんじゃないの?っていう街なので、そういうことも踏まえて対応してくれたようです。その対応の早さには驚きですが、まだ不透明な部分も多いので手放しにドイツ最高!とは言えません。しかし、とりあえずでも素早く現金を支給してくれる対応はすごいなと思います。

そのことについて、津田大介さんとベルリン市長クラウス・レーデラーさんが話しています。全体では2時間にもなる話なので長いですが、31分からがレーデラーさんとの対話です。この話は必聴なので、時間が無いかたはここからでも。

色々なことが絡み合っていて、一方的に何が正しいとは言えませんが、ベルリン市長クラウス・レーデラーさんは「危機の時代においては、文化芸術こそが大事である」と述べました。一見無駄のように、ただの趣味のように見える活動も世界に影響を与えていて、それが世界を豊かにしている。市長がそんな見解を持っているなんて、僕はただただ素晴らしいと思います。

世界が実用的なものだけだったら、本当につまらない。

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