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海外に住んでいると

海外に住んでいると自分の国である日本を俯瞰的に見る事ができる。
僕が現在、多拠点の場をオーストラリアに置いている一つの理由である。

何事も俯瞰的に物事を見ていると良い部分も悪い部分も見えてくる。特にオーストラリアは物価が高いために日本の物価はものすごく安く感じる。これは良い事であり、悪い事でもある。リテール業、飲食業であれば、物の価格が安いために賃金の底上げが難しいのも現在の日本の課題である。

そして日本のコンビニエンスストアの存在もこれにつながってくる。
コンビニエンスストアがそこら中にある日本。特に首都圏のコンビニの数は異常でオーストラリアにいると日本のコンビニの数と品質高さと低価格さに驚きを隠せない。それは大量生産であるがゆえのものであると同時にあのコンビニエントな文化に慣れてしまった自分たちユーザーが多い事も原因である。個人的な意見でコンビニの数が減る事と価格を見直しすれば各々のローカルの個人店の生きる道がもっと出来ることは間違いないと思う。

日本はこの先どうなるだろうか? 
日本の未来に何を貢献できるのだろうか?と常に考える。

オーストラリアに住んでいる人間が何を言っているんだと思われるかもしれない。しかし先にも述べたように異国にいるからこそ、自分の国にいる以上に自分の国を強く想う。現在世界中でグローバリエーションが進む中で、異国に住むながら自分の国を想う人間は多い。特にここオーストラリアは世界中から様々な多国籍な人種が集まる国であり、そんなオーストラリアに移り住んでいる人達は決して自分の国が嫌でオーストラリアにいるわけではない。(中にはそう言った人もいる)

このダイバーシティなオーストラリアで新しい何かを学び、自分の国へ持ち帰る。そして自分の国にはまだないビジネスモデルや価値観を構築する。そうした事で従来のモノとは違った新しい形が自分の国に根付いていく。

僕は海外に出る事を多くの人に勧めている。未来はもっとグローバル化していく事は必至であり、日本へのインバウンドしかり、少子高齢化を考えれば移民の受け入れは今よりも寛容になることが考えられる。現に首都圏のコンビニで働く人たちの多くは海外の人達である。
いまだに『日本にいるんだから日本語を話すべき』という考えの人に遭遇する事があるがこの考えはもはや昭和的で、現在はすでに令和である。
自分の国と文化を”相手に知ってもらう事”や自分の国と文化を”相手からしっかりと守りたい”と思うのでれば、相手にしっかりと伝えることが必要である。そうなるとまずは『英語教育』という部分が今後の日本の大きな課題として挙げられるだろうし、それでも『日本語を話すべき』という考えがある以上、後進国の他ならない。(別に自分も英語が話せるわけではない)

オーストラリアに初めて来たのは12年前、その時と比べるとアジア諸国の人達がものすごい勢いで増えたなと街を歩いていて思う。アジア諸国を含む世界各国の人達は、このオーストラリアという国で一つの言葉で繋がっている。

僕は自分の国の未来のために何を貢献できるだろうか?
そんな事を日々考えている。


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