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動き始めた世界

外に出れずに自宅にいる時間が長くなれば、自宅を快適にしたり、自宅の環境を良くしようするはずだ。こんな時は思い切って引っ越しでもしてみようと考えている。

引っ越しを考えた理由はいくつかある。
コロナの影響でシドニーの不動産マーケットが値下がりし始めているのだ。
その理由は
・コロナの影響で職を失った人が多い中でほとんどの人が引っ越しが出来る状況ではない。
・海外からの旅行者がオーストラリアへ来れない事で今までAirbnbなどの民泊で貸し出していた部屋の借り手がいない。
・ワーホリや留学生などの海外勢の多かった場所、特にシドニー中心地は多くの人らが各国に帰ってしまったため、借り手がいない。
とにかくコロナの影響で不動産マーケットが動いていない現状にある。

そんな不動産マーケットを見て、数日前から場所を絞って何箇所か内覧に行っている。

知らない人も多いと思うがオーストラリアは物価がとにかく高い。同じく不動産も高い。特にここ10年近くは不動産バブルで異常なまでの高さである。

こちらの家賃は日本と違い、月でなく週計算がほとんどで、コロナショック前まではシドニー中心地ではとても古い物件でもたかがワンルームが週350ドルから週450ドルはしていた。

今回のコロナショックでどこまで大きくマーケットが下落するのかは分からないが、そのチャンスを現在も虎視淡々と狙っている人間達もいる。それは外国人不動産バイヤー達だ。彼らはオーストラリアの不動産マーケットを食い物にし、先にあげた不動産バブルを招いた。
時を同じくして隣国ニュージーランドでも不動産バブルに湧いていたがそんな外国人バイヤーによる白熱した不動産売買に対して、ニューシーランド政府は2018年10月に法改正を行い、外国人の中古物件の購入を禁じたのである。これにより外国人は新築物件のみの購入となり、ニュージーランドの不動産価格高騰を緩和したのである。
オーストラリアではそのような対応は取られておらず、各都市中心地の不動産価格は高騰する一方であった。そんな高騰するオーストラリアの不動産マーケットを落ち着かせた奇しくも今回のコロナショックだった。

そして現在、先にも述べたようにシドニーの不動産マーケットが値下がりし始めている。

しかし先日オーストラリアのabc newsではチャイニーズバイヤー達が今回のオーストラリアの不動産マーケットの状況を窺っていて、また帰ってくるという内容の記事が皆に警鐘を鳴らすかのようにあげられていた。まだこのマーケットはどうなるかは分からないが、これ以上、オーストラリア不動産事情を荒らさないでもらいたいものだ。普通に暮らす人間からすれば、毎年ただ単に不条理に家賃が上がるという状況でたまったものではない。

ただいつの時も虎視淡々とチャンスを狙う者がいるという事を忘れてはならない。

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