記憶力を低下させるタンパク質?

先日発見したとある記事が興味深かったので解説。

記憶に重要な脳の領域「海馬」において、新しい神経細胞を生み出している「神経幹細胞」をターゲットとしてメナード化粧品さんが昨年発表した研究内容です。

記憶に重要な役割を果たす「海馬」

海馬では、生涯を通して常に新しい神経細胞が生み出されています。

海馬は、大脳の奥深くに存在する尾状核、被殻からなる大脳基底核の外側を取り巻くようにある大脳辺縁系の一部です。

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大脳辺縁系の大まかな役割は、本能・自律神経・感覚的思考・記憶を司ります。

中でも海馬は、目・耳・鼻からの短期記憶。恐怖・攻撃・性行動・快楽反応などに関与していて、学習する上でも非常に重要な部品です。

ちなみに‘‘記憶‘‘において、海馬が出来るのは「短期記憶」のみなので、‘‘記憶固定‘‘の処理は海馬の前に位置する「扁桃体」が行っています。

扁桃体は海馬からの視覚・味覚・嗅覚といった五感情報をまとめて、それが快か不快か、好きか嫌いかを判断し、その情報を海馬に送ります。そのため海馬と扁桃体は常に行き来を繰り返し、ここの行き来を「海馬傍回」とゆう場所が仲介役として働いています。

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海馬はストレスに対し非常に弱く、心理的、あるいは肉体的ストレスの負荷が長期間続くと、ストレス抑制ホルモンである「コルチゾル」の分泌が過剰になり神経細胞の委縮を引き起こします。

委縮した結果なる病気が→うつ病や統合失調症、認知症、PTSDなどどいった脳機能疾患です。

メナード化粧品さんは、海馬から生み出されている、神経幹細胞の神経新生を妨げるのが

フラクタルカインと呼ばれるタンパク質(炎症物質)

であることを発表し、解析したのです。

この発表には一瞬びっくりしました。

人のカラダは水分と脂質を除くとほとんどがタンパク質でできています。筋肉や水分を除いても約80%がタンパク質。筋肉や骨、臓器、皮膚、爪などの主成分がほぼタンパク質なのです。なので足りなくなると、皮膚も髪もカサカサ、細胞自体の元気もなくなってしまい、細胞の衰弱は記憶力低下にもつながります。

ですのでカラダのあらゆる器官に大切な、摂取した方がいいに決まっているはずのタンパク質に、悪者がいるの!?と驚きでした。

しかしこれは、食べ物に含まれているタンパク質ではないようです。

タンパク質は20種類のアミノ酸から構成

 アミノ酸のうち、バリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジンの9種類が、体内で必要量を合成できないため、食事から摂取する必要があります。

 これらアミノ酸を必須アミノ酸といい、それ以外は体内で合成される非必須アミノ酸といいます。

このフラクタルカインとゆうタンパク質は、睡眠の質の低下により体内で増加するそうです。

フラクタルカインは、「ケモカイン」ともいい、免疫細胞であるリンパ球や単球といった細胞の接着分子として機能する塩基性タンパク質だそうです。

サイトカインの一群であることから、炎症物質であることがわかります。

※塩基性タンパク質:リシンやアルギニンなどのプラスに荷電したアミノ酸残基が多く,等電点がアルカリ側にあるタンパク質。

※サイトカイン:細胞から分泌される低分子のタンパク質。白血球の遊走を引き起こし炎症の形成に関与する。

少々難しくなってしまいましたが、、要は睡眠障害は心理的肉体的ストレスから来る。ですのでバランスのいい食事と適度な運動、そして私の好きな頭皮鍼!!

これらで発生を抑えることが可能。とゆうことですね。

個人的に頭皮鍼は身体の中で一番刺すのも刺されるのも好きです笑

頭がスッキリするから試してほしい!!

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