食物繊維によるグルコース代謝の改善は、プレボテラの存在量の増加と関連している

腸内細菌叢は、宿主の食事と相互作用することによって、人間の健康に重要な役割を果たしますが、食事への反応にはかなりの個人差があります。ここでは、大麦カーネルベースのパン（BKB）を3日間摂取した後、グルコース代謝の改善を示した健康な被験者（応答者）の腸内細菌叢の組成を、この食事療法への介入に最も反応しなかった被験者（非応答者）と比較しました。

プレボテラ/バクテロイデスの比率は、BKB後の非応答者よりも応答者の方が高かった。メタゲノム分析は、応答者の腸内細菌叢がPrevotella copriに富んでおり、複雑な多糖類を発酵させる可能性が高いことを示しました。

最後に、応答者から微生物叢を移植された無菌マウスは、非応答者の微生物叢を投与された無菌マウスと比較して、グルコース代謝とプレボテラおよび肝臓グリコーゲン含有量の増加を示しました。私たちの調査結果は、プレボテラが、グリコーゲン貯蔵の増加を促進することによって、特定の個人で観察されるグルコース代謝の改善にBKBが役割を果たすことを示しています。

（参考文献）
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1550413115005173

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