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ケアマネの仕事って?その1

ケアマネジャーのお仕事の中身ご紹介

これは私がケアマネジャーをしていた時の様子を思い出して書いた一日の流れです。すでに10年近く経ってしまっているので、うろ覚えだし、イメージで書いている部分もあるのでご了承ください。

ちねみに私はケアマネ業を6年間やって、最後は主任ケアマネという資格を取って管理者をしていました。

「へ~。ケアマネってこんなしごとしてるんだぁ。」と知ってもらえたらいいかなぁと思います。

一日のスタートと事務所の設備について

朝、「おはようございます!」と同僚とあいさつをしつつ、ロッカーに上着を入れる。
制服は特になく、みなラフすぎずフォーマルでもない私服で出勤している。
9時からの出勤時間だが、みな20分から30分前には出勤して、お茶を飲んだり、談笑したりしながら簡単な情報交換をしながら一日が始まっていく。

合計5人の居宅介護支援事業所(ケアマネジャーの事務所のこと)には各自に用意されている5台のデスクトップパソコンがあり、事務デスクに座ると同時にパソコンの電源を入れる。

事務所には結構大きなコピー機兼ファックス機の複合機が置いてある。これで各介護事業所に来月の予定の用紙(提供表)を送ったり、月末月初に実際にサービスに入った実績を送り返してもらう。もちろんコピー機としてもかなりの頻度で使用する。
固定電話は3台あり、電話回線は2回線ある。また、業務用携帯電話を皆一人一台持っており、ケアマネによってその電話を利用者に教える基準は少し違う。
土日や深夜でも事務所への連絡は転送電話で当番制にしてケアマネの携帯につながるようになっている。
エアコンとトイレがあり、来客者と相談できるスペースも用意されている(設置基準上必須のスペースです)。非常に見にくい小さい字で事務所の運営規定が書かれた用紙が額に入って、相談スペースの壁に掛けてある。
小さな流しと電子レンジ、電気ポット、冷蔵庫があり、来客用にお茶が出せるようになっており、ケアマネがお昼ご飯や休憩を取るのに必要な最低限の設備が整っている。

仕事を始める前に今日一日の流れを確認する。
午前中に2件、利用者宅を訪問。昼前に帰ってきて昼食。
昼からは市から委託されている認定調査の仕事が1件入っている。
16時から利用者Aさんのサービス担当者会議を本人宅で行う予定。

脳梗塞後遺症の方の事例

1件目の訪問は9:30なので9:15には事務所を出る。事務所用の自転車もあるし、軽自動車もあるが通勤で使用している自分の自転車でBさん宅へ向かう。車よりも自転車の方が小回りが利くので大雨でない限りは基本的に自転車で訪問する。

Bさんは要介護3の男性。脳梗塞の後遺症で右半身麻痺と軽い失語症と軽度の認知症がある79歳。生活保護を受けており、遠方にお兄さんが一人いるが高齢であり、介護者にはなれない。緊急事態が起きた際には報告の連絡を入れることになっている。
この日は、ヘルパーさんが入っている時間に合わせて市営住宅の一階の自宅に訪問し、最近の様子をヘルパーさんから伺う予定。(月に一回訪問してモニタリングを行うことが法令で決められている)

Bさんは今まではトイレで一人でズボンとパンツの上げ下げをして、上手に排泄できていたのに、少し前から失敗が増えてきたとのこと。今は使っていない浴室にはバケツにズボンとパッチがつけてある。食事の時にむせる回数も増えてきているので、水分にトロミをつけようかヘルパー間で話し合っているところだそうだ。

新しいことはなかなか覚えられないがケアマネのことは何となくわかってくれており、愛想よく会話してくださる。
よく見ると結構髪の毛が伸びているので、週2回参加しているデイサービスに連絡して来月、デイサービスでカットをしてもらうようにしておくことを本人に伝えると喜んでくださる。

お茶を勧めてみると確かに軽くむせている。背中を軽くたたきながら、週一回入ってくれている訪問看護師とも情報共有した方が良いと思い、メモをしておく、事務所に帰ったら看護師さんにファックスで水分にトロミがいるか相談してみよう、主治医とも相談して指示をくださるだろう。

ベッド横に置いてある車いすの空気が少し減っている。福祉用具の担当者に急がなくてよいので、近日中に都合の良い時に空気を入れておいてと電話で頼む。デイサービスには週に2回行っているのでその時は自宅に入れないこと、玄関のキーボックスの番号を再度確認すると担当者はちゃんとわかっていた。

長くなりそうなので一旦区切ります。この調子だと終わる気配が見えない…。

また続きは後日…

ちなみに、補足しておきますと事務所によっては以下のケアマネ事務所もありますので一覧で紹介しておきます。

  • 居宅介護支援事業所にケアマネマネジャーが一人のところもあります(意外と多いです)。ちなみに私が知っている事業所で12名のケアマネジャーが働いているところもあります(5人以上のところの方が少ない)。

  • 制服があるところもあります。(社会福祉法人さんのケアマネさんは制服のところが多いイメージ)

  • 業務用携帯を持たせてくれない所は少ない。個人用携帯を仕事で使っているというところもあるかも


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良いケアマネジャーに会うのは、半分運です。
でも、良いケアマネジャーと出会えたと思えるのはその人の人柄でもあると思います!
ケアマネジャーが在宅介護の要であることは間違いないので、良いケアマネさんとタッグを組んで頑張りましょう。
合わないと感じたら、思い切って事務所やケアマネを変更するのも手ですよ!





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