まえだ よしゆき

デザイナーで絵本作家です。月1本ペースで書いてます。最近は誰でも楽しめる、インクルーシ…

まえだ よしゆき

デザイナーで絵本作家です。月1本ペースで書いてます。最近は誰でも楽しめる、インクルーシブな絵本作りを目指しています。

最近の記事

5年ぶりの海外旅行の準備で感じた変化

こんにちは。 絵本作家のまえだよしゆきです。 2024年、イタリアに行く機会ができたので、渡航に向けて持っていくものを準備しています。 最後に海外に行ったのは2019年。 行った先は同じくイタリアで、その時はボローニャで毎年開催されている絵本の見本市「Bologna Children's Book Fair」に行くためでした。 見本市での体験も充実していましたし、アシネッリの塔の500段近い階段を登ったり、路地のレストランで美味しいボロネーゼ食べたり、楽しい観光もしまし

    • 絵本を作るときに考える「絵本の役割」| 絵本作りノート No.004

      こんにちは。 手作り絵本作家のまえだよしゆきです。 私は10年ほど、小さい子どもに向けた絵本を作ってきました。 「箱」や「野菜」といった日常に身近なもの、「お寿司」や「畳」といった日本の文化、はたまた「角度」の存在を感じてもらうという知育要素が入ったものまで、扱ってきたテーマはいろいろでした。 ただ、どんな絵本を作るときも、常に大切にしていることがいくつかあります。 その一つが「絵本の役割」を考えることです。 今回は私が絵本を作っているときに考えている絵本の役割について、

      • 絵本に点字をつける - 道具や便利なサイトまとめ - | 絵本作りノート No.003

        こんにちは。 手作り絵本作家のまえだよしゆきです。 2023年から、見ても楽しい、触っても楽しいという「さわる絵本」を作り始めました。 このジャンルの絵本では、「誰でも読める」ことが求められているため、点字を入れる必要があります。 私はこれまで点字を書いたことがなく、「どうしたらいいんだろう?」とわからないことだらけの状態からスタートしました。 「点字を書く方法って何があるの?」 「何を用意すれば点字が書けるの?」 点字初心者が浮かんだ疑問に対して、自分なりに調べたことをま

        • 今年読んでよかった絵本 2023

          こんにちは、絵本作家のまえだよしゆきです。 今年も残すところわずかですね。 振り返りも兼ねて、2023年に出会った絵本の中で、特に印象深かった絵本を紹介しようと思います。 よろしければご覧ください↓ 1冊目「びんにいれてごらん」アメリカの絵本作家、デポラ・マルセロさんの絵本です。 歩いた先で拾った落ち葉から始まり、見た景色や体験したこと、過ごした時間を瓶に入れては思い返す、そんな主人公のお話です。 また、瓶に入れた思い出の記憶は、自分のためだけでなく、大切な人と通じ合う

        5年ぶりの海外旅行の準備で感じた変化

          イタリアのコンクールを目指した話| 絵本作りノート No.002

          こんにちは。手作り絵本作家のまえだです。 さて、今回はイタリアで行われた「さわる絵本」のコンクール「TOCCA A TE!」の応募を目指して取り組んだ絵本制作の様子を書いていきます! *前回の続きでもあるので、こちらも合わせてご覧ください↓↓↓ さわる絵本のコンクール「TOCCA A TE!」とは?「TOCCA A TE!」は、イタリアで2年に1回行われている、さわる絵本のコンクールです。イタリア全国視覚障がい者支援施設連盟によって、見るだけでなく、触っても楽しめる絵本

          イタリアのコンクールを目指した話| 絵本作りノート No.002

          「さわる絵本」始めました | 絵本作りノート No.001

          こんにちは。手作り絵本作家のまえだです。 手作りで絵本を作り始めて10年弱。 今まで「日常からの再発見」や「子どもと大人をつなぐ」など、いろいろなメッセージを込めながら絵本を形にしてきました。 そんな中、今年「さわる絵本」という絵本作りの活動をしている方に出会い、その取り組みが素晴らしいなぁと感じまして、自分なりに今後取り組んでいきたいと思いました。 今回のノートではそのきっかけを書いていきます。 「さわる絵本」とは「触る絵本」と聞くと、一部が布でできていたり、でこぼこし

          「さわる絵本」始めました | 絵本作りノート No.001