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現代においては即身成仏はゴールではない、スタートである

人間が地球に生まれてくるのは、すべての煩悩を手放す疑似体験をするためであるのはもはや疑わざるべき理であるように思います。

そして最終的に即身成仏へと至り、その輪廻を終え次の転生へと至る。
確かに2500年前はそうであったのかもしれません。

しかしそれから人類は2000年以上の年月を経て、その間に世界中の文明は発展を続け、世界中の人々は多くの体験を積み重ね、子々孫々と経験からくる情報を継承してきました。

それらはおそらく目に見えない情報のみにあらず、人間のDNAの中にも情報として脈々と受け継がれてきたのではないかと思います。

そして現代、私が思うのは時代の巡りによってかつてのゴールが今やスタートなのではないかと思うのです。何故なら仏教では苦しみからの解脱がゴールになっているような表現が用いられているからです。

でも現在はどうでしょうか、確かにいまだに生きるのは辛い、生きづらいと感じる人は多いようですが、ここ20年ほどでこの辺りが急速に変容しているように思います。

現代では自分の心との対話の時代から、ますます思い考え行動という連動性の時代に拍車が掛かっているように思えるからです。
これはつまり経験から得られる体験の時代であるということです。

自らに一致した生き様に心地よさを感じ、時に自分以外とも協調しあい、それらに直向きに取り組むことで人生を謳歌しつつ、一気に文明社会を昇華しているように思えるのです。

それはつまり地球上で50万年近く繰り返されていた人間の営みの終わりを予感させるものです。

私たち人類はいよいよ輪廻の終わりについて自らがコントロールし、その先の転生さえもコントロール下に置こうとしているように思えるのです。

その前段階の疑似体験こそが、近年話題となっているメタバースであるように思います。
人間は実際に体験したことに順応するよう生まれついています。

ですから一旦、バーチャル空間でこの世界の仕組みを疑似的に体験することによって、自分たちが実際に生まれ生きている世界への理解が深まるというものです。

このために私たちは長い時間をかけて文明を発展させてきたともいえるでしょう。

陰謀論はもうたくさん、すべては愛のため

なぜ人類がこれまで多くの犠牲を伴う科学を愚かにも振興し続けていたのか、ながく軽々たる男たちの蛮勇であると思われていたかもしれません、あるいは人間とはそのような愚かなものであると諦めていたかもしれません。

でもそうではなかったのです。
ある時ある時代の男たちは思ったのです、何故こうも自分の愛する者たちや弱き者たちを力なく見守ることしかできないのかと。

ある子供が転んだことによって破傷風となりこの世を去りました、そのことを嘆き悲しむ母親、何もできない父親。

定期的におとずれる流行り病、そういうものだとあきらめてこの世を去っていく最愛の人たち。

蚊に刺されただけで命を落とした人々、看取る人々、こんなことはもうたくさんです。

そうしていつしか男たちはその心に鬼を宿し、愛する者たちを守るために犠牲をいとわず科学を始めました。これはあきらかな神々への挑戦です、でもそれがなんだというのでしょう。

男たちは言います、愛するものを守るために俺たちは生まれてきたのだと。そして愛のためにすべてを捧げるとそう誓ったのです、およそ5000年も前のことです。

その人々を日本では古来より、スサノヲとそう呼びます。

彼らはもとより心優しき男性でした。ただ愛するものを守るため、自分の魂を剣に変え世界へと突き立てたのです、これを草薙の剣とそう呼びます。

だからどうか馬鹿な男衆を許してください、もうすぐその無謀な遊びも終わりをむかえます。

これまで長い長い年月をかけ大きな犠牲のもと築き上げたテクノロジーの進化によって、この世界の仕組みが解き明かされようとしています。
近い将来、わかってしまえばどうということもない仕組みがつまびらかになります。

今を生きる10代の若者たちを見ていればもうすべてがはじまっていることは容易に理解できます。彼らは明らかに、もうすでに”知っている”状態で生まれてきています。

つまりは生まれながらにアップデートが完了した状態であるということです。そして次はその上の世代、そして更に上の世代へと遡って時代に併合したバーションアップが行われる仕組みです。

そのサポートとなるのが進化したナノテクノロジーや、これまでとは桁外れの性能のコンピューターや超高速な次世代の通信手段や半永久的に持続可能なエネルギーシステムなどこれらすべてが一気にこの世界にあらわれはじめます。

その世界では現在の金融システムでは不十分となり、これまでにない概念が必要となるでしょう。恐らくその人が誰で、どのような活動をしているのか、たとえば人徳のような目に見えない個人ポイントのようなものが、進化したテクノロジーによって可視化されることにより、現在の未熟なお金の概念は改められるでしょう。

現在の低賃金の単純労働の多くはコンピューターによって管理され、労働者はロボットへと置き換わり、労働人口の減少問題は解消されます。

コンピューターやロボットに仕事を奪われる??

とんでもありません、かつてコンピューター革命やIT革命が起きた際にも同様の問題が指摘されましたが、現在進行形でそれらの産業は人手不足であり、むしろ労働力は足りていないのです。

新たに産業が勃興すると労働力が不足するのはいまにはじまったことではありません。ただ今回はこれまでと違う点があります、それは人間の本来の仕事である、自らを生きるという使命へと戻ってゆくことになるからです。

なぜならテクノロジーの進化がひと段落することにより、長く続いた男たちの戦いは終わったからです。これからは愛する家族と共にただ自分を生きれば良い時代が来たのですから。

これは遠い未来の話ではないのです、私たちが生あるうちに現実のものとなる話です。

なぜならスサノヲの子孫である私たち日本人が心の中に隠していた草薙の剣を振るう時が来たからです。

大人も子供もお姉さんもおじいさんも猫も杓子も

ここまでお読みいただけたのなら、もうお分かりと思います、ここまで一気に世界がひっくり返ると、これまでのように自分への無価値観などを嘆いている暇など誰にもなくなるでしょう。

猫も杓子も何でもかんでも動ける者たちは総動員でその新しい世界を運営しなければならないからです。

その世界では誰一人取りこぼされることはないからです。

仮に弱い人がいたら周りの全員が、その人のためにできることを全力でやる、そんな世界です。

完全なシンクロニシティによって織り成される全く新しい世界です。

2026年、完成予定のサグラダファミリアで鐘が鳴るといいます。

それが明確な始まりの合図です。

え!?あと数年後に??

そのとおりです、でも遅いくらいです。

これまで考えられないほどの人々がその礎となってきました。

これからも混沌とした現実は続くでしょう、でもこれまでのような、できないわからないものではないのです。

古いシステムが終わりを告げ、今を生きる人々によって新たな世界が構築されるのです。

その驚くべき変革の時代を私たちは選んで生まれてきているのです。

それはあなたの掌の上、だから大丈夫

人間がどれだけあらがおうとも、しょせんは世界の掌の上です。

それでも我々人間は世界への挑戦を続けます。

何故なら世界とは自分自身のことであるからです。

内なる自分と呼応することによって、外へ外へと意識を拡張させ今ようやくそのことに気付けるようになったのです。

そのためにこの壮大な地球という遊びをしていたのです。

でも、もうそろそろ地球という砂場にも飽きてきた頃合いです、いよいよ次の公園に移動するときです。

だって私たちの掌は無限の広さを持っているのですから。


タイトルイラスト

よーよーさんよりおかりしています。
ありがとうございます。


著者プロフィール

私、那須ノの簡単な自己紹介となります。
惹かれたら是非ご覧ください。

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