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中身を共創する対話サービスにおいて、クライアントは何にお金を投じているのか?

PUSH型営業やお金を受け取ることへ苦手意識を持っている内向型対人支援者向けに、コーチングコンサルを提供している山田です。

このところ、自分自身の学びの機会になることもあり、これまで繋がりのある対話ビジネス実践者(コーチ,キャリアコンサルタント,ダイアローグ等)を集め、Facebookで勉強会を開催することを行っています。

4月は毎週末勉強会を開催するようにしており、本日4/30は「対話ビジネスとお金」というテーマで勉強会を開催しました。

・「対話」という目に見えないものにお金を出してもらうこと
・コーチングやカウンセリング等の母国である米国と比べ、日本においてはまだまだそれらに対してお金を払う文化が一般化していないこと
・サービス性質上効果効用が定量化しづらいこともあり、取引において当事者のお金観が露呈しやすいこと

などなど、「対話とお金」は今後も探求しがいのあるテーマなように僕は思っています。

本日のタイトルは、「クライアントと共に中身を創り上げていく」という対話サービスの特性踏まえ、「ではクライアントは一体何にお金を払っているのか?」を考えてみたくなり、問いとして設定してみました。

「お金を払うことについて、どう捉えるか」という認識の話でしかないのですが、提供者としてここを言葉にすることができれば、クライアントに対して料金の理由を説明できたり、サービスに対するクライアントの納得感を醸成することができるように思います。

ここから、皆さんと共に考えを深めていきましょう。

■対話サービスにおいて、クライアントは何に対してお金を投じているのか?


頭の中にあるものを書き出してみると、以下のようなものが出て来ました。

①提供者がサービスへ費やす時間(時給的な考え方)
②提供者が今のスキルや知見を取得するまでに掛けてきた教育研修代(原価的な考え方)
③その提供者と関わるからこそ得られる、クライアント自身が切望する未来
④自身の心と人生へ向き合える時間
⑤提供者が実現したい未来や提供者自身の姿勢

他にも思いつく方いらしたらぜひ教えていただければ嬉しいです。
それぞれ中身を見ていきましょう。

■①提供者がサービスへ費やす時間(時給的な考え方)

これは多くの方が、アルバイトや会社員として経験したことがあるかもしれません。
売り手の「時間」を、買い手に売るという考え方ですね。

共に中身を創り上げていくサービスとはいえ、テーマは「クライアント自身の心や人生」。

対話サービスでは提供者自身の時間をそのクライアントとの対話へ投下しているため、クライアントは提供者の「時間」を買っているという捉え方もできるように思いました。

■②提供者が今のスキルや知見を取得するまでに掛けてきた教育研修代(原価的な考え方)

①にも通ずる内容ですが、その提供者の時間の価値を示す根拠にもなるかもしれませんね。
定量化しやすいので教育研修代と出しましたが、定量化しづらい提供者自身の希少性の高い人生経験なども、その提供者との対話の時間が価値がある根拠になりそうです。

■③その提供者と関わるからこそ得られる、クライアント自身が切望する未来


これは①②とは少し視点が変わりますね。
提供者との対話・関わりがあるからこそ得られる未来の自分に対して、お金を投じるという捉え方です。

特に、クライアントの具体的な行動面まで介入するタイプのサービスの場合は、サービスを通じて実現できる未来へお金を投じる色合いが強くなるように思います。

■④自身の心と人生へ向き合える時間


「自身の心と人生へ向き合う」って、簡単なようで難しく、結構エネルギーも使うもの。
情報に溢れ、外圧の多くある現代社会において、ついつい後回しにしてしまいがちなものかもしれません。

だからこそ、「この人だ!」とクライアント本人が心から思える人との対話は、普段は考えが至らない領域まで深く潜ることができる貴重な時間と言えるはずです。
その時間自体に価値を感じるのであれば、その時間・機会を味わえることに対してお金を投じていると捉えると、納得感が生まれるかもしれません。

■⑤提供者が実現したい未来や提供者自身の姿勢


こちらはまさに「ギフト」。
提供者自身を応援すること自体への喜びから、お金を投じるという捉え方です。

もしくは、映画や演劇を観ることにお金を払うように、「現実でその提供者自身が実現しようと頑張る姿を見続けたいから、お金を払う」「現実におけるドラマの観劇料」としてお金を投じるという捉え方もできたりするかもしれません。

■まとめ


ここまでご覧いただきありがとうございます。
頭の中にあるまだ揉み切れていない雑多な情報を散らかしたなと、我ながら思います(笑)

最近は、「メディア上(ブログや音声上)で発散し、資料へ収束させる」という棲み分けを意識しているので、ご愛嬌でお願いできれば幸いです(笑)。

同時に、こんな内容でも何かしらあなたの気付きや学び、考える材料を提供できたのであれば嬉しく思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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