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【らんまん】変形菌の魅力【第20週・キレンゲショウマ】

「らんまん」第96話感想です。

今日の放送では、万太郎たちを支えてくれた長屋のメンバーとの別れが描かれ、少し寂しい気持ちになりました。

長屋の住人の一人、丈之介が万太郎の部屋を訪ねてきました。丈之介は、一人でも精力的に標本を集めて研究を続ける万太郎の様子を、イギリスの詩人バイロンの「事実は小説より奇なり」という言葉で表しました。
そして「餞別」だと、万太郎にある文章を手渡します。それは、新聞に出す広告の文案でした。
「名前のわからない植物があったら、標本を送ってくれれば名前を教えます」という募集広告を出して、全国からドンドン標本を集めてはどうか、と提案してくれたのです。

丈之介のモデルは、小説家の坪内逍遥だと言われているようです。長屋自体がフィクションのため、牧野富太郎と坪内逍遥が長屋で一緒に生活したということは実際にはなかったと思いますが、坪内逍遥はシェークスピア全集の翻訳に取り組む際、牧野博士に植物名の訳し方について質問したことがあったそうです。

丈之介は講師の仕事が決まり、妻を迎え、長屋から出ていくことになりました。
また、おゆうと福治も結婚して引っ越し、小春は女中奉公へ。
倉木も運送の仕事が決まり、一家で社員寮に移ることになりました。

残ったのは万太郎一家のほかには、落語家の牛久亭久兵衛だけ。寂しくなりますね…。
万太郎は大量の標本を収納するため、空いた部屋を借りることにしたようです。

そして時は過ぎ…万太郎と寿恵子の間に生まれた2人の子どもは大きくなりました(今で言う小学生と幼稚園くらい??)。

そこへ波多野と藤丸が訪ねてきます。『植物学雑誌』と、田邊の『大日本植物図解』の最新号を持ってきてくれたのです。
藤丸は雑誌に変形菌の論文を掲載。「変形菌」という言葉を初めて使ったと話していました。
藤丸のモデルとなったのが「変形菌」という言葉を初めて使った田中延次郎ということなので、藤丸はこれから、変形菌研究の道を究めていくことになりそうですね。

変形菌は現在では植物の仲間ではありませんが、この頃は植物に分類されていたのですね。

変形菌については、こちらの文一総合出版さんの記事で詳しく紹介されていました。↓

↑ 第5回までの連載になっています。

私はなかなかじっくりと変形菌を観察したことはないのですが、写真で見るととてもきれいで、不思議な姿をしていますよね。いつかしっかり観察してみたいな…と思っています。

全国から次々に集まる標本。万太郎の研究生活も充実しているように見えましたが、終盤、怖そうな人が長屋にやってきました…。とうとう万太郎と「お金」の問題が、本格的に取り上げられる展開となってきそうです。。

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