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サウジアラビアの歩き方② リヤドで民泊編|女子一人旅

観光情報が少ないし、女性差別があったら怖いし、馴染みもないから無事に旅行を終わらせることができるのだろうか…という緊張感があった。
でも好奇心には勝てない。とりあえず航空券を取って、いざ旅立つの巻〜。

・サウジアラビアに4日間
・ヨルダンに2日間
・カタールに半日

📍が私が訪れた場所


サウジアラビア1泊目は首都リヤド。


サウジアラビアへ、いざ入国

朝、緊張感を持ちながらサウジアラビアの首都リヤドに降りたつ。
到着するまでに、ベトナム、インド(一瞬入国した)と乗り換えをしたのだが、その疲労感はぶっ飛んだ。

ちなみにリヤド行きの飛行機は、インド発だからなのかサウジ行きだからか、男性ばかりの搭乗だった。搭乗前から、男性が多いなと思っていて、機内一番後ろの席だったこともあり、女性の人数をざっと数えながら自分の座席に向かってみた。女性は大体8人ぐらいしかいなかったことは結構異様だった。

インド ムンバイにて。リヤド行きの飛行機の搭乗口は男性ばかり

そして数時間後。。

キング・ハーリド国際空港

ついに到着してしまった、ここが石油王国サウジアラビア...!!!
白いトーブを着た男性を見て、異国の地に来た実感が湧いてくる。

まずは最初の目的他に向かうため、Uberを呼ぶことに成功する。

車窓から見える景色

茶系の家々。首都リヤドの中でも、あの有名なキングダムセンターがある真ん中の区域以外はこうした背の低い茶色の建物ばかりだ。

Uberタクシーの運転手のおもてなし精神が素晴らしく、ペットボトルのお水とか飴をくれた。
サウジアラビアの人…なんて最高なんだ!?
ありがとう!シュクラン!

そうしてたどり着いた、とっても楽しみにしていた最初の目的地はこちら。

と思ったら、あれ?

何もない場所で降ろされるという。
一瞬だけ戸惑ったが、Google Mapを見ると目的地の近くではあったのでちょっと安心し、キャリーケース片手に歩き出した。

最初の目的地は中心地から少し離れた場所だったが、もっと雰囲気があるものだと思っていた。
人は殆ど歩いていないし、施設も何もない。

少し歩くと最初の目的地に無事に到着した。

未来都市構想、「NEOM」

「THE LINE Experience」展示

サウジの未来都市構想、「NEOM」に向けた計画の展示場所。
サウジについてリサーチしている時にたまたま知ったこの展示。
絶対に訪れてみたかったのでとてもワクワクした。
建物外ではそれっぽい近未来的な、でも落ち着いたBGMがついていた。
周りには観光客は勿論、そもそも人が全くいない。

▼展示会場に入るためのチケット予約はこちらから(事前予約制)

サウジアラビアの、このとてつもなく大きな超未来都市計画。
サウジアラビアの首相でもありNEOM取締役会会長でもある、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子を中心に効率的でカーボンニュートラルを目標としたプロジェクトである。
最近、今年9月頃に経済産業省、日本貿易振興機構、中東協力センターの協力のもと、東京でNEOMを紹介するイベントが行われていたそうで、日本企業への投資の機会を提供するとも言っている。
ただ、この計画が進むに伴い、元々その場所に住んでいた民族の強制退去やその抵抗への重い罰則もあるとのこと。裏側にある人権問題は無視できないですよね。

いざ中に入ってみる。

エントランス(沢山の大画面と映像、音)


中に入って予約画面を見せると、スタッフの女性が英語で軽い館内説明をしてくれた。
早口だったので、英語が出来ない私はゆっくり話すようにお願いした。そうすると笑顔で謝ってくれ、簡単な英語を使ってくれた。(2割しか理解出来なかったが)

平日9時くらいだったからなのか中にも人がほとんどいない。ほぼ私だけの貸切状態。

入り口のゲートをくぐる。


↑この土地を横断した線上の建築物が「THE LINE」
おおお
Circular economy is our goal!
凄く壮大な展示だなあ。。
THE LINEの模型
構成。オフィス?教育機関?面白い
新しく作ろうとしているらしい未来的な植物達。
ジェームズキャメロンもびっくり。(映画アバターの監督)
パネルを触って色々情報を得られる(展示多すぎて適当)

サルマン皇太子のやりたいことのスケールのデカさと、それを形にしようと実際に動いて計画立てている建築家の行動力と創造力の半端なさに驚きながらも見学が終了。

お土産に、47ページもあるA4サイズの冊子をもらった。美しい計画の写真や皇太子やプロジェクトに関わる人の言葉も記されている。

これメルカリでいくらで売れるかな?()

その後はタクシーでリヤドの中心部にある、キングダムセンターに向かった。

反射した空の青さが美しい!

キングダムセンターの中は、ハイブランドのお店が入る商業施設やホテルになっている。
このキングダムセンターを入れたリヤドの街並みを上から眺めたかったので、ここでは頂上の展望台に登らず、後ほど、別タワーである「アル・ファイサリア・タワー」の展望台に向かうことにする。

少し離れた所から。

ランチ (Shawarma House)


ここから歩いて15分ほどの(いやもっとしたかも、)場所にある、サウジの料理が食べられるファストフード屋さんへ向かう。
事前に、リヤドについて発信している日本人をSNSで探して、DMでおすすめのご飯屋情報を教えてもらい、その一つの選択肢だったので間違いないでしょう。G検索で探しても、「リヤドのオススメランチ10選」なんていう記事は中々出てこないですし。。

カウンターで注文する。

Shawarma House

私の場合は、スタッフがレシートを見て全て用意してくれた。


サウジアラビアの伝統的な料理、カプサ。
この苺スムージーのクオリティが高くて機嫌が良くなる。

28リヤル(1000円ちょっと)

また2階は、イスラム圏らしい「Family Section」になっていた。
家族で来た時に、女性が顔を見せて食べられるように一つ一つのテーブルに簡単な仕切りのようなものがついていた。
私は1階で普通に食べた。

改めて、食事を取りながらゆっくり周りを見渡すと、同じイスラム圏なのに、この前訪れたエジプトと違って、サウジアラビアでは半分以上の男性が白いトーブを着て、女性は多分全員、黒いアバヤとヒジャブで顔と体を覆っている。女性だと中にはマスクみたいなのをして、目しか見えないようにする人も非常に多い。3月だとまだ気温も丁度良いが、夏とかは暑そう。。

アル・ファイサリア・タワーの展望台


そして次は、アル・ファイサリア・タワーの展望台へUberで向かった。
ここまでずっとタクシー移動なのだが、実はリヤドでは今、地下鉄「リヤド・メトロ」を絶賛建設中とのこと。写真を撮るのは禁止だったので取らなかったが、地下への入り口を見かけることが出来た。

タクシーの兄ちゃんが、どこから来たの?とか話しかけてくるので、到着するまでに色々会話していた。お互い上手く話せないものの英語が通じる人だった。その人は自衛隊をやっていて、休みとか空いた時間にUberをやってるとのことだった。またサウジアラビアには、夜のイルミネーションが綺麗な遊園地みたいな場所があり、「もし空いていたらまた後ほど合流して連れていけるよ!」言ってくれたのだが、夜は民宿の予定があったので断った。

アル・ファイサリア・タワー
アル・ファイサリア・タワー展望台

この展望台には私しかいなかった。
どこから登るか分かりづらかったので、施設の中のインフォメーション的な所で聞いた。

中心地以外は、茶色と黄色の低い住宅地のみ。

そのあとは、サウジアラビア建国の起点となった場所の、Al Masmak(マスマク城塞)で無料の展示を見たり。

外観

こちらは、隣接するディーラ広場。チョップチョップ広場とも言われたりするこの場所は、前までは金曜日に公開処刑が行われていた場所。
下の写真で男性が立っている箇所が、排水溝のようになっており、血とともに水を流して処理していたとか。。

広いので沢山の子どもが遊んでいた。

そしてこの隣にある、スーク(市場)にも訪れた。
次の日にメディナという最近までイスラム教徒しか訪れることができなかった場所に訪れる準備として、頭に巻いて髪を隠すためのヒジャブを購入するためだ。
黒い羽織のアバヤに関しては、代用できそうな服をたまたま持っていたため、買わずにすんだ。(サウジで購入しても多分そんな高くない)

高円寺のアーケード商店街、というイメージが近いこの場所には、もうほとんどの女性が目しか見えないスタイルだった。黄色のキャリーケースを引きながらそのお店の中に入るのに、結構勇気が必要だった。予定がないのにブライダルジュエリーを見にいく気持ち。(経験はない)
ただ、探してもどこにヒジャブが売っているのか分からなかったので、店員さんに聞いた所、他のお店を案内してくれた..!優しい。
そして、沢山の色のヒジャブから2色のヒジャブを選び、店員さんにどっちが似合うか聞いて、おすすめされた方を購入した。
ヒジャブの被り方?巻き方も分からなかったので、巻いてもらったw

ええ感じ〜


お店探しと購入に必死でお店の写真を撮り忘れたのが後悔(泣)。
旅行で感じるのは、本当に必死な時、写真撮れない。

カウチサーフィンでマッチした人の家へ


そしていよいよ今日のフィナーレ。
カウチサーフィンという、旅行者が宿泊先を探したり、旅行者を自分の家に泊めさせたり、また一緒に観光などもできるマッチングサービスを初利用。そのアプリで繋がった人にアポイントをとってみた。
良い人なのかどうか。ちょっと頭のネジを外すくらいの勢いを持たないとそんな勇気はでてこない。
知らない異性、しかも話す言語が違う人の家に行くことなんて普通はない。

ちなみに、ホストを探すポイントで重視していたのは、レビューコメント。
過去に男女関係なく宿泊させているか、その中でも女性からのコメントがいくつかついているか、コメント内容はどれも一貫した内容で良いものばかりか。他にはプロフィールで書かれた内容が充実しているかなど。

私が会う人は、男女からとても良いコメントばかりが来ていたので、大丈夫だろうと思いながら、家へ向かった。

同じ作りの家が何棟もある。
ここだった。

家の前にはホストのムハンマドさんが待っていた。(イスラム圏の男性の名前、大体ムハンマド)
優しそうだった!挨拶し、古いエレベーターで2階に上がる。

サウジアラビアの普通の家がどんなのか、好奇心でしかなかった。
家に入り、曖昧な境界線のところで靴を脱ぐ。
ムハンマドさんの家は一人暮らしなのだが、リビングの他に、部屋は4つあり広い。寝る所がどんなのか全然聞いていなかったのだが、(会う前に確認すべきだと思う)一部屋貨してくれた。よく旅行者を泊めているらしく、「洗濯はここでできるよ、ここから自由に水が飲めるよ。」等と家の説明が始まった。

シンプル

すると、奥の方から女性の声が聞こえてきた。
少し驚きつつリビングに行くと、知らない女性がソファに座っていて、「彼女もカウチサーフィンで会ったんだ」と紹介してくれた。何人も泊まらせられるとか、凄い..。女性はウクライナ出身で、今は家がないので色んな所に旅しているらしい。この家には1週間目とのこと。長いな。
カウチサーフィンがあれば、家がなくても暮らしていけるのか・・!と思うと、なんだか本当に日本がヤバくなっても生きていける気がしてきた笑。

ちなみにムハンマドさんはヨルダン出身で、今はリヤドの会社で香水のEC販売していると、香水を見せながら話してくれた。

ただここにきて、自分が英語できないことに改めて気づいてしまった。
2人ならまだしも、3人での会話についていける自信、全くない!!

話を振られたら、聞き返してなんとか質問を理解できるが、ウクライナの女性とムハンマドさんの2人の会話は全くついていけなかったw
フィーリングと笑顔と相槌で聞いているふりをしてなんとか乗り切ることを決意。
そして夜は3人で出かけることになった。

こちらは、サウジの昔の家とか文化を見ることができる博物館。


これが本場のアラビアンナイトだからね

家に行ってもカフェに行ってもアラビアンコーヒー&デーツがお決まり。

コーヒーは苦手だと伝えたが、「普通のコーヒーとは味が違うから試してみて!」と言われて飲んだ。確かに、お茶っぽいようなコーヒーっぽいようななんとも言えない味だった。飲める。

夜のキングダムセンター


帰宅後、最高な深夜のジャンクフードとサウジのドラマ(?)

超絶疲れていたのに、深夜12時にジャンクフードを宅配してくれた。
最高の眠さと疲労感。サウジアラビアは昼間、特に夏は暑くて活動できない分、お店が2時までやっていたりとみんな超夜行性なのだ。

アラビアンビール!って出された苺の炭酸ジュース

トイレとの仕切りのないシャワー室でシャワーを浴びて、就寝。

しかし、翌日の朝にはリヤド→ジェッダ行きの飛行機に乗らないといけなかったため、朝6時起きの必要があった。

つづく….。かも?

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