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「価値」がないと生きていけない?

価値のある人間ってなんだよ。優秀な人材ってなんだよ。
こんばんは。WEBテストがずたぼろで満身創痍のえいみーちゃんだよ。

就活、できるできない以前にきついものがある。ESの見本はリーダーアピール、我慢アピール、「創意工夫」アピールばっかり。上下スーツで前髪上げて、足切りに怯えてテスト勉強して、性格検査は相手方に都合よく「対策」するのがいいとされている。
いくら勉強しようがモノを考えようが、お金になるような「価値」がなきゃ関係ない。それをわかりやすく提示できなきゃ必要ない。だから、自分をわかりやすい「価値」でゴテゴテに飾るための知恵ばっかりついていく。
自分で書いたESを読むたびに、書き直すたびに、WEBテスト対策に追われるたびに、将来に近づく充実感より虚しさが勝ってしまう。この時間で本もゆっくり読めたし、映画も観れたし、好きな人とおしゃべりできたのに。顔も知らないどこぞの人事のために、なんでこんなにすり減らなきゃいけないの?

答えは簡単。そうしなきゃ生きていけないから。私は実家を出たいし、奨学金も返さなきゃいけないし、好きな人と好きなときに一緒になりたい。それにはお金が必要で、飛び抜けた才能もない私が一番手っ取り早くお金を稼げる手段が就職。だけど、あれ?それも怪しいな…?
生きてくためって言いながら、毎日ちょっとずつ自分を殺してる気がする。「私」としての大切な経験を「御社に役立つ価値」に置き換えるたびに、私の尊厳がちょっとずつ死んでいく。人間、一回死なないと生きていけないってことなのかしら。

人間の個体差なんて自然界から見たら微々たるものだから、人間みな価値があるか価値がないかのどっちかじゃないか。

これは、社会学系の授業で読まれてた一年生のレビューシートの言葉。良いなと思って5月からずっと覚えている。
やっぱり、生きるために「価値」を必死に競わなきゃいけないのは虚しい。そんなこと言ってたら生きていけないけどね。わかってる。

ただの就活の愚痴ですが、最近話題の優生思想にも繋がりそうな話でした。市場価値があろうがなかろうが、意思を持って生きれる世界ではあってほしいよね。


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