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増茂悠人・吉田峻「読みながら考える 1号」一言感想文

この本は、「読みながら考える」というPodcast番組のポッドキャスター二人による作品集である。増茂の小説「なんにも」は、うつ病の主人公が、初めて訪れた喫茶店で出会った人達との、短い時間を描いている。初めて訪れた喫茶店に訪れた、普通の人達。どこかそれは奇異にも見え、普通とは何かを思わせる。その非日常的な日常と、家族と過ごす場面との対比がいい。私は特に、家に帰ってからの家族とのやりとりが好きだ。動作だけの説明の連なりが、家族のあたたかさを感じさせる。吉田の短歌「学校に行きたくない」からは、生徒との距離感を行きつ戻りつしながら試行錯誤する、教師の姿が浮かぶ。どこまで踏み込んでいいのか、どこまで見てもよいのか、思春期の子供達との距離感は難しい。これらの作品は、彼らの番組とはまた違った色合いを見せる。彼らの音声では表出できない心の動きが、文字によって浮かんでくるようだ。


この本は文学フリマ東京36で手に入れた。



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