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転職して1年。過去を振り返る。

こんばんは、ヨシモトです。

暑い日が続き、夏バテで食欲が落ち気味ですが、あえて大盛りのご飯を食べて暑さに抵抗しているヨシモトです。(食事に時間が掛かるようになりました。)

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私ごとですが、8月13日で転職してから丸1年が経ちました。

新卒で外食企業に就職し4年、IT企業に転職して1年が経ちました。

少し過去を振り返り、今の気持ちを残しておきたいと思います。

新卒で飲食企業に就職した理由と転職理由。

僕は大学で水産経済学を専攻していて、魚の販売に興味がありました。
前職では6次産業を推進しており、自社で養殖場を持ち、魚の卸業を行い、さらに飲食店も経営している企業でした。興味を引く事業を数多く手がけており、就職を決めました。結果として人手不足の為、希望していた部署には行けず店舗営業に入って出られず月日が流れていきました。(説明会では店舗研修は数ヶ月と聞いていました。)

6次産業(ろくじさんぎょう)とは、農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を表す、農業経済学者の今村奈良臣が提唱した造語。 また、このような経営の多角化を6次産業化と呼ぶ。

また、希望していた部署に一時的に配属になった同期の話を聞いたり、研修でその部署の様子を見に行ったりすると、僕が想像していた仕事とは少しズレがあることも分かりました。

勤務した4年間で学んだことは、僕が「世間知らず」だったということ。

僕に不足していたのは下記の3点。

・説明会での説明が「全て」ではないということ。
・企業視点を持てていなかったこと。
・人間関係を大切にできていなかったこと。

・説明会での説明が「全て」ではないということ。
説明会でどんなに詭弁を振るわれても、それは会社都合の現実。
だから自分でもその企業についてじっくり調べる必要がある。
入社を決めるのは自分自身。
自分のやりたいことが本当に実現できるのかどうかは、入社してみなければ分からない。
だから「覚悟」が必要になる。
社会に出て会社という組織に属する以上、なんでもかんでも自分の意見が通るわけではない。「郷に入れば郷に従え」その中でうまく経ち振る舞う必要がある。
そんな中で、やりたいことを掴み取る「覚悟」が必要になるということを学びました。

・企業視点を持てていなかったこと。
僕が言う企業視点とは、その会社の経営者としての視点のことです。
勿論そんなものは昨日今日で持てるはずがなく、あくまで想像の中での話です。
自分が社長なら何を求めるかという視点です。
企業理念は何でどういったサービスを提供することをモットーとしているのか、
どういったビジネスモデルで収益をあげているのか、事業規模はどれくらいなのか、どういう経営状態なのか、どこに向かっているのか、社会から見た会社の立ち位置はどうなのか等。
結果として入社してみないと分からないことも多いのですが、働く上で、自分自身の視点だけで無く、こういった視点を持つことはとても大切だと学びました。

この視点を持てるか持てないかで、仕事に取り組む姿勢に違いが出てきます。
この視点が持てれば、会社にとって都合の良い振る舞いを「先手」で行うことができます。「こいつ仕事できるな」と思わせるチャンスです。
やりたいことを掴み取るには、時に会社に利用されることも必要です。
give and take
先に「施し」、見返りを貰いましょう。

・人間関係を大切にできていなかったこと。
サラリーマンをしている以上、ただ真面目に働くだけでは無く、会社という組織の中でうまく立ち振る舞う必要があります。
企業も人でできています。

媚を売る。上司に気に入られる。
僕はそれが嫌いでした。

僕は入社3ヶ月で営業部長に向かって”舌打ち”をしたことがあります。
結果としていい評価は貰えず、皿洗いばかりさせられていました。

前職は、いかに上司に気に入られるかで出世が決まりました。
同期に遅れを取ることになります。

その翌年最初の全社員集会で僕の同期が表彰されます。
彼の特徴はとにかく”親切”でした。
誰に対しても親切で、嫌いな人に対してもしっかりと受け答えをしていました。
僕は勤務態度を改めることにしました。

その後、営業部長とも仲良くなれたので結果として丸く収まります。
良くないことをしたと反省する反面、こういったトガリは今後も持ち続けたいなとも思っています(笑)。

そんなこんなで入社して2年経ち、本部で働く機会を得ます。

この頃は「自分に向いている仕事は何か」について悩んでいました。

サービス業はあまり向いていませんでした。
「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、サービス業が好きで働いている同期には勝てないと思ったからです。また、小手先のトークや技術でやっている自分が恥ずかしくもありました。

また、やってみたいと思っていた魚の販売も、この企業ではやりたいと思わなくなっていました。

そこで考えたのが、本部で働いてみることでした。
現場以外の場所でも働いてみたかったという理由と、転職の幅も広がるかもしれないという思いがあったからです。

この頃から転職を視野に入れていました。

本命は「財務経理部」でしたが、縁あって「情報システム部」で働くことになりました。

僕の専攻は水産経済学です。
システムに関する知識はWord、Excel、PowePointぐらいです。

そんな中、店舗で使うPCのキッティングから仕事が始まります。

キッティングとは、PCの各種設定・ソフトウェアのインストールを行い、PCをすぐに業務で使える状態にする一連の作業の総称です。 キッティングは自社で行うケースと業者に委託するケースがあります。

僕の上司はとにかく忙しい人で、仕事はできるが部下の面倒を見れるほどの余裕はない人でした。

そんな中で僕は突っ走ります。

持てる知識と渡された資料を読み、調べながらPCのキッティングを行います。これが正しいのか間違っているのか不安を抱えながら仕事に取り組みます。
分からないことが多いので当然時間がかかります。

この頃、僕は店舗営業と本社業務を掛け持ちしていました。
11時に本社に出勤し、夕方17時に店舗に向かい閉店まで勤務する。
終電で帰宅してから自宅でPCのキッティング作業を行い、翌日店舗に引き渡す。
そんな働き方をしていました。

仕事が遅いのは自分の責任。
なんでも最初は分からないことが多く、しんどいのは当たり前。
分かるようになってきたら楽になる。
そう信じて、とにかく必死でやりました。

右も左も分からないまま、仕事をこなす日々が続き、
一年後、僕は情報システム部の主任になりました。

僕はこの会社の情報システム部で働く分にはある程度仕事内容が分かるようになっていました。

そこで一つ新たな悩みが生まれます。

「自分の知識は世の中でも通用するのだろうか?」

今の会社で働く分には仕事はできるが、それはあくまでも付け焼き刃の実力なのではないか?

前にも述べたように、僕は自力で調べて仕事をしてきました。
知識を埋めるために独学で「ITパスポート」の資格も取りました。

だからといって他の会社でも今のスキルが通用するとは限らない。
今の自分はあくまでも飲食企業のIT分野で働くイチ社員に過ぎない。
ITの専門家ではない。

IT屋を名乗るには物足りない。

情報システム部での仕事は僕に向いていると感じていました。
店舗のスタッフにも顔が効くので、現場からこういった悩みを解決して欲しい等の話を聞く機会も増えていきました。

でもそのシステムを導入するするにはコストがかかる。

経理部長からもシステム予算は抑えて欲しいという話も聞かされていました。

『自分で作れたら良いのに。。。』

そう思うようになりました。

転職先をIT企業に絞ったのはこの頃です。

どんな会社に行ってもシステムは使われる。

ITに対して知識があり、作ることができ、また提案もできる。

そんなエンジニアに成ることが僕の目標です。

転職してから一年。

2019年8月13日に今の会社に転職しました。

就職を決めた理由は、

・面接終了後すぐに内定を出してくれたこと。
・3カ月の研修期間があったこと。(給料据え置き)
・今住んでいる場所から勤務先が近かったこと。
・エンジニアを大切にしている企業だったこと。
・希望する最低限の給料を叶えてくれたこと。

僕の2回目の挑戦が始まりました。
職種はプログラマ。

僕が就職した会社はいわゆるSIerと呼ばれる会社です。

企業向けにシステムを作ります。

SIerとは、システムインテグレーション(SI)を行う業者のこと。SIに「~する人」という接尾辞「-er」を付けてできた造語である。
システムインテグレーションとは、システムを構築する際に、ユーザーの業務を把握・分析し、ユーザーの課題を解決するようなシステムの企画、構築、運用サポートなどの業務をすべて請け負うことである。これらを行う業者がSIerである。

8月から11月(研修期間)

研修期間中は、最初の1ヶ月はプログラミング言語Javaの勉強をしました。
基本的には自習形式で、書籍(スッキリわかるjava入門)で勉強しながらpaiza(パイザ)というプログラミング学習サイトでプログラムに慣れ、思考力を鍛えました。
またCIO直々に基本的なITに関する講習も受けました。

研修期間中何か一つ成果物を作ることが課題でした。
僕には同期が2人いたので、3人で話し合い簡単な会員登録サイトを作成することになりました。

僕たちが作ったサイトは、「筋トレ部」の紹介サイトでした。

理由は筋トレが好きだから(笑)。
ここで出会った同期が筋トレ好きで、体もデカくトレーニング方法についても色々教えてもらいました。

今の企業には部活があり、バンドをしたり週末謎解きをしに行ったりしています。
それなら社内で筋トレ部も設立してみようかという話になり、その部活を紹介するためのサイトを作成しました。

一人1画面を担当し、合計3画面を作成しました。

・筋トレ部を紹介する画面
・会員登録を行う画面
・トレーニングする日を予約する画面

DB (データベース)を立て、会員情報の登録を行い、登録後確認メールが飛ぶように設計し、そこそこ真面目なサイトを作成しました。

僕が担当した画面は「筋トレ部を紹介する画面」
ページにアクセスすると筋トレ部についての紹介文と、僕ら3人の自己紹介をジムのトレーナーという仮設定で腕を組んでる写真と共にコメントを載せました。

自己紹介の内容はDBから出力して画面に表示する設計です。
トレーナーが増えたらBDに自己紹介内容を登録するだけで画面に表示することができます。

そしてメインビジュアルに人型の模型を設置し、鍛えたい部位をクリックすると動画と共にトレーニング種目やトレーニング方法を紹介するモーダルウィンドウを作りました。

筋トレに対する愛をそこに詰め込みました(笑)。

社内では変わり者の研修生たちがいるという噂が広がっていたようです。


12月

実際のプロジェクトに参加する前に、僕と同期のマッチョはモック作成の手伝いをすることになりました。

モックアップ 【 mock-up 】 モック / mock
モックアップとは、工業製品の設計・デザイン段階で試作される、外見を実物そっくりに似せて作られた実物大の模型のこと。ソフトウェアやWebサイト、印刷物などのデザインを確認するための試作品のこともこのように呼ばれることがある。

内容は画像認識システム。
画像を切り取りそこに書かれている文字を認識して文字列として出力する。

そんなモックを作成しました。
実務で初めてのシステム開発は達成感があり、とても嬉しかったのを覚えています。


12月から3月

研修生3人揃って新しいプロジェクトにアサインされました。
今の会社は受託開発をメインに行っており、自社で開発しています。
分からないことは先輩社員に直ぐに聞くことがでる環境があるのはとても助かりました。
基本的には自分たちでコードを書き、定期的にソースレビューをしてもらう。
分からないことも多くありましたが、なんとか乗り越え無事にリリースまで漕ぎ着けます。


4月から6月

以前から進めていたプロジェクトに改修依頼が入り、その対応をすることになりました。
自分たちで作った、よく知っているシステムの改修は苦労なく進みました。
「自分のコードも3日経てば他人のコード」という名言がありますが、やはり知ってるコードを見るのと知らないコードを見るのでは理解度がまるで違います。
人それぞれ書き方に癖があったりするので読む側は大変です。
その為にインデントを自動で揃えてくれるツールがあったり、コーディングのガイドラインがあることを知りました。

インデントとは
プログラムの構造を見やすくするために制御構文の内側にある行などの先頭に一律に同じ幅の空白を挿入すること。


6月から8月

この3ヶ月間が入社してから最も忙しい期間となりました。
コロナの影響で、受託案件が減りSESとして僕が所属するグループからメインで働いていたメンバーが客先に常駐することになりました。

SES(System Engineering Service)とは
SES(システムエンジニアリングサービス)とはソフトウェアやシステムの開発・保守・運用における委託契約の一種であり、特定の業務に対して技術者の労働を提供する契約です。


残されたメンバーは入社2年目の先輩社員Aさんと僕、そして研修明けの社員Bさんの3人。
以前から担当していたプロジェクトを研修明けのBさんに担当してもらい、教えながら僕はAさんと共に別のプロジェクトを担当します。
未経験入社1年足らずで部下を持ち、プロジェクトを掛け持ちすることになりました。
今年に入って作成していたプロジェクトはさらに改修が入り、要件を確認しながらBさんに実装を進めてもらいます。進捗やソースの確認を行い、日程を調整して上長にソースレビューをしてもらう。お客様と直接やりとりをする機会も増えました。

請負った2つのプロジェクトは共にリリース日が近く、ほぼ同時進行で受け入れ対応からリリース対応まで進めなければなりませんでした。

残業する日が続きます。

Aさんは仕事ができる人で、さらに色々なことを教わり、時に迷惑をかけながらも開発を続けました。
Aさんと担当していたプロジェクトはリリース直前に要件が増えたり、リリース直後に不備が発覚したりして、深夜まで対応する日もありました。ちょうどお盆休みの時期です。

Aさんと担当したプロジェクトは今週本番環境にリリースが無事終わり、来週Bさんと担当したプロジェクトを本番環境にリリースします。

無事にサービスインできるかドキドキです。

そんなこんなで1年が過ぎました。

SIerとして他社のシステムを作る難しさを知りました。
自分の要領の悪さや実力不足、器量の狭さ、指導の難しさ等を痛感しました。

自分はまだまだ半人前。
初心を忘れずに日々奮闘していこうと思います。

そして今思うこと。

・合わない人と働くよりも、合う人と働く方が楽だということ。
・やりたいこと、興味のあることを仕事にする方がストレスが少ないということ。
・心に余裕がある方が、給料が少なくなってもなんとかやっていけるということ。
・自分の時間が取れる方が、仕事とプライベートにメリハリがつき、より良く働けるということ。

・完璧な会社は存在しないということ。

どれをとっても当たり前のことですが、今置かれている環境に必死になっていると、視野が狭くなってしまい忘れがちです。

2社経験して、企業によって社風や働き方、働く人の性格等にこんなにも違いがあるんだなということを改めて知りました。

・完璧な会社は存在しないということ。
もちろん僕がまだ出会っていないということかもしれませんが、今の職場にも良くない所はあります。

もちろん僕の主観での「良くない」という意味です。賛否あると思います。

一長一短、自分はどこまで許容できるのか、自分の気持ちや考え方とすり合わせる必要があるんだなと思いました。

総じて、転職してよかったと思っています。


最後に、
僕は転職してから1つだけ止めたことがあります。

・会社の為に働くこと。

前職で僕は本気で会社を良くしようと考えていました。

良くないと思うことに対しては上司にも噛みつきました。

一度だけ社長から一蹴されても引き下がらず、書類に印鑑を貰ったこともあります。

自分のやっている仕事の意味を考え、会社にとって意味のあることは何か、会社の為に今の僕ができることは何か、
真剣に考えていました。

でも、どれだけ身を粉にして働いてもその見返りはありませんでした。


だから今は自分の為に働いています。

自分のスキルを上げる為、自分の経験やキャリアを積む為。

決して、会社の不利益に成るようなことはしません。
会社の利益に成ることは進んでやります。
ただ会社に利用される代わりに、僕も利用しようと思っています。

結果その方が、より良く会社は回るのかもしれませんね。

この向き合い方は、正しいのか、間違っているのか、
この先分かってくると思います。

楽しみです。

***

僕がエンジニアとしてどこまでやれるのか、まだまだ分かりません。

ですが、未経験からIT企業、IT業界に転職する最初のステップはクリアしました。

次に、自分はどこに向かいたいのか、自分のキャリアについて考え、自分の向かう先を明確にしていく必要があります。

SIerのままでいいのか。WEB系に行ってみるのか。

どこかで一度フリーランスにも挑戦してみたいと思っています。

自分は遅咲きの自覚があります。

じっくり進んでいこうと思います。

ではまた。


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