UMAMI・スパイスを味方に脱“慌ただしい人” ~五感フル活用のzoomお料理教室から~
先日参加したZoomお料理教室が、単なるcookingの枠をこえて、思わぬ発見が沢山あったので綴っておきたいと思います。
講師は、ニース在住フレンチシェフの松嶋啓介さん。
ニースにいらっしゃる松嶋シェフとつないで自宅にいながらお料理教室に参加出来るとは革新的です。自宅の調理器具でつくることが出来ると、再現も簡単ですね!!
まだまだ日本は暑いので、夏野菜カレーをつくりました。
はじめに書いておくと、松嶋シェ教室では、塩を使いません!
素材からじっくり味を引き出して、「あ~~美味しい」を引き出します。
■お料理のポイント
夏野菜カレーのレシピはこちら。
ポイントは、にんにくとショウガを自分史上最も弱火で炒め続けること。これを急ぐとこげたような香り・味になってしまいます。そのあとの玉ねぎも何もかもずっと弱火です。すごいシンプル✨
そして、投入する野菜達は、パプリカは強火、ズッキーニは弱火で炒めました。素材によって火の入り方が違うから。
■『パパっ』とって何?
パパっと料理するとよく耳ますが、一体何をパパっとしようとしているのか。
「作業」をパパっとですか?「加熱している時間」をパパっとですか?と松嶋さんに問われてはっとした。意識したことがなかった。
昔から料理する時間は変わらないのですが、加熱している時間が「時短」になっていることが問題だそうです。時短で加熱すると味は一切出ないとのこと。
そうだとすると私達が美味しいと思い込んでいるのは、調味料の味なのです。やばい。。。
時短って、いったい何を短くしようとしていたのだろう?
美味しいっておもっていたのは何だったのだろう? 野菜炒めの野菜の味ではなく、Trader Joe’sの塩の味だったのだろうか。。。
忙しく料理すると、「慌ただしい人」になってしまいます。
「慌」の漢字をよくみると、心が荒れたという意味。
強火で短時間のお料理+調味料の味で心が荒れているのが現代人。
外で買ってきたご飯ではなくて、ちゃんと自炊出来ていることに満足でしたが、短時間のお料理ばかりで私って「慌ただしい人」だったかもと実感しました。
■五感を使った贅沢時間
Zoomお料理教室では、料理している手元を画面にうつして松嶋さんのコメントをもらいます。松嶋さんは画面越しに色や音はわかりますが、他の様子はわかりません。
参加者が五感フル活用で感じとります。
にんにくとショウガを長時間自分史上最も弱火で炒め続けて、移り変わっていく香り。
色だけではなく、香りが変わっていく瞬間を実感する。
ブレンダー/ミキサー前後で味がどう変わるか。
火力によって、こんなに味が変わるのかと。
ゆっくりと火をかけることで、目・鼻・耳・口フル活用の時間に。
家中いろんな香りがします。
他の感覚器官をつかうことで、視覚が解放されてリラックスできるのだとか。
確かに、松嶋さんのお料理教室中は、とっても料理という作業中のはずなのにリラックスしています。
■スパイスを味方に
カレーは、市販の「カレーパウダー」でもスパイスをいちから揃えるかたちでもOKです!
主役は、黄色いスパイスターメリック、別名ウコンです。
漢字は「鬱金」と書きます。
すごい漢字ですが、胃腸を刺激して健康をキープしてくれるとのこと。鬱になったり、メンタル不調になったりしないのです!
(今回の料理教室の分量に対しては)ターメリック大さじ1、クミン大さじ1、あとはそのときの体調で~とのことだったので、少し調べてみました。消化器官を助けてくれそうですね。
塩はうめ~と刺激を与えるけど、スパイスは体調をよくしてくるとのこと。
これからスパイスの力を借りてみます!
※S&B foodsさんのHP、wikipedia、「ハーブのちから」のサイトより作成
■全然噛んでいなかった私
料理教室の冒頭に「食や生活のお悩みはなんですか?」と聞いて頂きました。
私の悩み、それは太りやすいこと、なかなか痩せないこと。。。
調理時間増えているけど、食べる時間が短い人が多いよと松嶋さん。
たしかに、わたし食べている時間短い、そして噛んでいない、、、
唾液が十分に出ていないのに、流し込んでいたのでした。。。
これからは噛みます、痩せます!噛むと脳にも刺激がいくそうです。一石二鳥ですね。他の皆さんもそれぞれのお悩みへのアドバイスをもらっていました。すごい!
カレーは本当に優しいお味でした。素材の優しさです。
ずっと食べ続けられる。そしてパプリカは噛まないといけない大きさにカットしていたのでしっかり噛みました(笑)
ペーストをつくりおわったところで冷凍してくことが出来ます。そこに具材を入れて煮込めばすぐカレーが出来ます。まさに時短はこういうときにすれば良いのですよね!
※ペーストにしたところで、冷凍出来ます🎶
料理は、理(ことわり)をはかること。
コロナで在宅勤務が以前より出来るようになり、以前よりは時間が増えたはず。そんな時間をゆっくり熱を加えて、調味料に頼らない素材本来の味が美味しいと思う時間に替えていけたら良いなと思います。
お料理は習慣だから。毎日とは言わず、週末だけでも自分史上最も弱火で料理する時間を少しずつ取り入れていこう。
お料理も暮らしも楽しみも弱火でじっくりと♬
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