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原子は原子核と電子からできている

身の周りの物質を細かく細かく見ていくと、原子(げんし)に辿り着く。つまり、物質は原子からできているのだ。その原子には種類があり、その種類は元素(げんそ)と呼ばれる。

下図には、炭素(C)という種類の原子(元素)から成るグラファイトを示した。この物質は、えんぴつの芯の材料でもある。グラファイトを細かく細かくした上で、電子顕微鏡というハイテク顕微鏡を使うと、原子の輪郭を写すことができる。

図の右端には、電子顕微鏡から読み取れる、グラファイトのイメージ図を示している。このイメージ図における茶色の“つぶつぶ”一つひとつが炭素原子だ。グラファイトの場合、炭素原子が層状に整列していることが分かる。

なお、図中における原子の色は区別のためのもので、実際にその色をしている訳ではない。

では次に、原子一粒に注目してみる。下図は原子一粒を拡大したイメージ図だ。この場合の色も、区別のためのものだ。

図を見ると、原子は中心にある原子核(げんしかく)とその周りに分布する電子(でんし)から成ることが分かる。

原子核はプラス(+)の電気を持っていて、電子はマイナス(-)の電気を持っていることが知られている。

この姿は、様々な理論と実験から確からしいと思われている。原子の姿が判明したのは1910年代だ。つまり、100年ほど前の出来事。その研究については次回のnote記事で紹介したい。

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