『「低学歴国」ニッポン』(日本経済新聞社 編 日経BP 日本経済新聞出版 2023)読書感想文
現代日本の教育は様々な問題に直面している。IT分野を牽引する力はなく、英語力も低い、博士号取得者数も減少傾向。このような現状の日本に、本書は「低学歴国」という言葉と共に警鐘を鳴らしている。
本書は日本経済新聞の連載企画を基に書かれたものである。革新的な取り組みを阻む「教育ムラ」、学力不問入試(総合型選抜や推薦型選抜)の増加、「入るのも出るのも易しい」日本の大学、「ブラック職場」の学校現場、教員の質の低下、、、複数の側面から日本の教育の窮状について取材された内容が書かれている