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心が楽になるコラム

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心理カウンセリングの考え方を使った心が楽になる方法をお伝えしています。
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#心理カウンセラー

苦労話に共感しなくていい

数年前に知人の学生時代の苦労話を聞いていた時のことです。 「私の気持ち分かる?!」 うんうんと聞いていた私に、急に質問が飛んできました。 …気持ち分かるかな? …同じような経験あったかな? …全くないわ。 私の学生時代をいくら振り替えっても、知人の苦労話に共感できる出来事がなかったのです。 「ごめん!分からないや」 嘘をつくこともできましたが、なんとなくその時は素直に伝えた方がいい気がしていました。 「そっか…分からないかぁ」 ボソッと知人がつぶやいたそ

夫婦喧嘩で見えた発想のその先

新婚当初、私は掃除に料理に色々頑張っていました。なぜかって、そりゃ褒めてもらいたかったからです。 良い奥さんでいたかったし、これでもかというくらいヨシヨシしてもらいたかったんです。 家事が得意でも好きでもないのに頑張ろうと思った理由は、ただそれだけでした。 こうすれば褒めてくれるに違いない!と思いながら色々頑張る日々は続きましたが、予想に反して現実は希望通りにいきません。 まず頑張っていることに夫が気付かないのです。 男性は鈍感だとよく聞くから仕方がないことにして、

誰かに好かれるために頑張るのはやめよう

今の自分がすごく嫌で、理想的な自分になりたいと思っていると「理想的な自分になればもっと好きになってもらえるんじゃないか」と考えることがあるかもしれません。 でも、それは完全に思い込みです。 美人になっても性格がよくなっても、好かれる人には好かれるし、嫌われる人には嫌われるものなんですよね。 本当にそういうものなんだと思います。 でも「今のあなたがいい!」という人が必ずいるはずなんです。それも案外すぐ近くに。 誰かに好かれるために頑張る必要なんてそもそもなくて、そのま

メンタルに不調がある自分を嫌いにならない考え方

落ち込みやすい、怒りやすい、パニックになりやすいなどメンタルに何らかの問題を抱えている時、自分に厳しいルールを課しているかもしれません。 厳しいルールとは、 ・元気じゃなきゃいけない ・迷惑をかけちゃいけない ・心配をかけちゃいけない ・ちゃんとしてなきゃいけない などのルールです。 これらのルールは幼い頃に周りの大人に認められるため、愛されるため、可愛がってもらうために自分に課すことがあります。 子どもの頃に考え抜いた生きる術とも言えます。 自分に課したル

悩みは頭の中の5歳の子に聞いてもらう

いま悩んでいることがあったら、難しく複雑に考えるのを一度やめてみてください。 そして5歳の子に説明できるくらいシンプルに現状を整理して、同じく5歳の子が理解できる言葉で解決策を考えてみると簡単に悩みの答えに辿り着けます。 悩みを持つと、長い時間をかけて考えてたくさんの人に相談した方が最善策にたどり着ける気がするかもしれませんが、実際には答えに辿り着くまでに長い時間を要してしまいます。 悩みは考える時間が長くなるほど、不安を掻き立てる妄想が膨らんで『いまの自分はどうしたい

別人を演じるのはやめちゃえ

幼い頃は与えられた環境の中で上手に立ち回るために、本来の自分とは違う人物を演じることがあります。 本当は不器用なのに、しっかり者を演じないといけなかったり。 自分の意見をちゃんと持っていたのに、静かに黙っている人を演じないといけなかったり。 寂しがり屋なのに、一人で平気な人を演じないといけなかったり。 人によっては、家庭や学校で使い分けなきゃいけなかったかもしれません。 別人を演じることはすごく大変なことです。常に気を張らないといけないので、毎日疲れていたかもしれま

人間関係が大変なのは、いままでに学んだノウハウが自分に合っていないだけ

人間関係においてのノウハウは、家族とか学校とか就職した会社で実体験の中から学んでいきます。 いままでに学んできたノウハウは狭い社会の中で正解だったとしても、いま居る環境には合わなかったり、いまの自分には合わないことが多くあります。 私の話になりますが、私が生まれ育った家族は典型的な『父親が一番偉い家庭』でした。 表では父親の言うことに従いつつ、裏では他の家族が父親の文句を言い合うことで家族のバランスを取っていました。 そんな家庭で育ってきたので、結婚したからも一家の主

叶えられなかった夢は、いま誰かが叶えてくれている

心理カウンセラーのお仕事に誇りを持って活動していますが、数年前に辞めた前職の理学療法士の仕事にちょっと心残りがありました。 理学療法士になるために4年制大学に通って、苦労して実習を通って、国家試験に合格して、病院に就職。ポンコツ新人から抜け出したくて必死に知識も技術も身に付けて、なんとか続けてきました。 でも結果として体力と気力が持たなくて辞めました。 簡単に言えば、私には向いていなかったんです。 考え抜いた末に割り切って辞めたはずなのに、ずっしりと重い悲しさが心の中

お互いが育ってきた環境を知ると結婚生活は面白くなる

結婚生活は8年目に突入しています。 夫は同じ日本人で、同じ関東出身で、年齢も3つしか違わないのに、いまだに文化の違いに驚くことがあります。 SMAPのセロリの歌詞にも「育ってきた環境が違うから好き嫌いはイナメナイ~」ってありますが、こんなにも育ってきた環境によって文化が違うものなんだと、結婚してから知りました。 驚いているのは私だけではありません。 夫も頻繁に「え?なんでそうするの?」と戸惑いつつ驚いています。その行動が私としてはいたって普通の行動だとしても。 ここ

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今の時代における、やりたいことを続けていくコツ

中学生の時にドはまりしたアーティストがいます。男性ボーカルデュオのCHEMISTRYです。 20年くらい前は、売れるアーティストは歌がうまいことよりもお話が上手とか、ビジュアルがいいとか、キャラクターが立っている人でした。 「なんで歌が下手なのにこの人が人気なのか分からない」と反抗期真っ盛りの中学生の私は、歌番組でキャーキャー言われているアーティストに対しても反抗していました。 そんな時代に突如現れたのがCHEMISTRYでした。 歌が最高にうまい。ビジュアルもかっこ

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夫婦関係がこじれないために手放すべきこと

夫婦関係がスムーズにいかない時って、勘違いが多い時だと思います。 「どうせうまく行かない」という自分自身に対する勘違いや、「きっとあの人はこう思っているに違いない」という相手に対する勘違いがあると、なんかうまく行きません。 勘違いが重なると気持ちが伝わらない!とか分かってもらえない!とかが悩みも多くなってくるように思います。 私は新婚当初に勘違いがよくありました。夫が仕事から帰ってきたら「きっとへとへとに疲れてくるだろう」と思って無理して家事を私だけでこなしたり、ただハ

親の期待は時代背景によって作られている

私は女の子2人のママですが、子どもに期待することが時代背景にすごく影響を受けるなと感じています。 今でいえば、大谷翔平選手や羽生結弦さんや藤井聡太竜王やNIZIUなど、好きで得意なことに全力で取り組んで周りの人に夢や勇気を与えることが素晴らしいという風潮がありますよね。 そんな風潮もあってか、学校に行かせるかも習い事を何をするかも子どもの意思を尊重している親御さんが多いような気がしています。 そして子育て真っ盛り中の私は「自分の好きなことや得意なことを将来やってほしい」

楽な道を選べないのは「私だけが幸せになってはいけない」と思っていたから

目の前に簡単にうまくいく道と大変だけど同じようにうまく行く道があったら、どちらを選びますか? 私は迷わず大変な方を選んでいました。というか、大変な道しか見えていなかったんだと思います。 実はこのことに全く気付いていませんでした。以前働いていた職場の仲が良かった先輩から「いつも大変な方を選ぶよね」と言われて初めて気が付いたのです。 言われてみれば図星でした。確かにちょっと頑張って積極的に行動しないと付き合えそうにない人を好きになっていたし、仕事では毎日就業時にヘトヘトにな

好きなことを探すようになったきっかけ

中学生の頃、私は卓球部に所属していました。 両親も姉も卓球経験者だったので、休みの日には家族みんなで市民体育館に行って卓球で1時間くらい遊ぶことが定番でした。 そんな家庭環境が功を奏して、中学1年生で卓球部に入部したばかりなのにまあまあ卓球が出来る子でした。2年生では団体戦でレギュラーメンバーに選ばれることもあり、充実した部活動ライフでした。 それでも県大会では初戦敗退なので、自慢できるほど強いわけじゃないけど、弱いわけじゃないというレベルと言えます。 まあまあ卓球が