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夫婦喧嘩が減ったのは『買い物上手の奥様』を諦めたから

私は買い物が苦手です。

特に卵とお米の買うのがめちゃくちゃ苦手です。

品質と値段と消費スピードを考慮して買わないといけない卵とお米は、考えている間に頭がキャパオーバーになってしまいます。

何度卵売り場の前でフリーズしたことか。

そんな私とは正反対のしっかり者の夫は、瞬時に色々考えを巡らせてパパッと商品を選んでいきます。

しかも何曜日にどこのお店で何がお得か把握している強者です。なんで細部まで把握できるのか不思議。

結婚当初から夫に買い物を任せればうまくいくことは分かっていました。

でも!

でも!!

私は買い物上手な奥様になりたかったんです!

「スーパーの買い物ぐらいちゃんとできるようにならなきゃ!!」

そう気合いを入れて苦手な買い物に何度も行ってみました。

きっと夫は喜んでくれるだろうと淡い期待を持ちながら。でも期待に反して、夫は私が買ってきたお米に冷たい目線と送っていました。

「……なんでこの米にしたの?」

私はお得でもない日に、微妙なメーカーのお米を買ってきてしまったようでした。

「あのスーパーならあのメーカーにした方がお得なのに…」

ぼそっと夫がつぶやいた一言で、もう全部イヤになっちゃいました。無理して買い物に行くのも、買い物上手の奥様になるのも。

全部イヤになった私は、やけくそで買い物を全部夫にお任せてみました。

嫌がったり、怒ったりするのかと思いきや、案外楽しそうに買い物をしてきます。

「これ安く変えたよ!これもたくさん買えた!」

「ほ〜。良かったね〜」

「これはまとめ買いしといたからね!」

「ほ〜。ありがとね〜」

お買い得品でパンパンになったエコバッグを両肩に引っ提げて、夫はニコニコして帰ってくる姿がいつもの光景になりました。

冷蔵庫の中にテトリスみたいにきっちり詰めるのも楽しそうです。


夫婦喧嘩の多くは、「妻だからやらなきゃ」「夫だからやらなきゃ」という理由でどこかで無理していることが根本原因になっていることがあります。

本当は苦手なことをやめる勇気は、人間関係を円滑にするために必要なことなんだと思います。

みなさんの本当は苦手なことはなんですか?

思い切ってパートナーに伝えてみると、現実は大きく変わるはずです。

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