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苦労話に共感しなくていい

数年前に知人の学生時代の苦労話を聞いていた時のことです。

「私の気持ち分かる?!」

うんうんと聞いていた私に、急に質問が飛んできました。

…気持ち分かるかな?

…同じような経験あったかな?

…全くないわ。

私の学生時代をいくら振り替えっても、知人の苦労話に共感できる出来事がなかったのです。

「ごめん!分からないや」

嘘をつくこともできましたが、なんとなくその時は素直に伝えた方がいい気がしていました。

「そっか…分からないかぁ」

ボソッと知人がつぶやいたその瞬間、知人の険しい顔は一気にいつも通りの穏やかな顔に戻ったのです。

結果としてその一連の会話で苦労話が終わり、楽しい会話に変わっていきました。

あぁ、そっか。

苦労話って共感しないほうが良いこともあるんだと気付いた瞬間でした。

苦労話に対して、共感することだけが正解じゃないと思ってます。

時に人は自分の気持ちを分かってほしくて、無意識に話を盛って不幸な人を演じてしまうことがあります。

『確かに大変なことは起きたけれど不幸な人じゃない』ことに気付いてもらうためにも、本当に共感できないことに対しては共感しないという選択もアリです。

とにかく、「苦労話は共感すべき」と思わずに素直な気持ちを相手に丁寧に伝えてみてくださいね。

きっといつもとは違う良い方向に話が進むはずです。

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