「ずるい」が口癖の人には要注意

人間関係のトラブル事例の1つとして「あいつだけずるい」という、嫉妬に似た感情からくる現象がありますね。
これは、大人に限らず、小学生くらいの子でも頻繁に起きるトラブルであるかと思います。
今回は、少し前に私がリツイートした↓に（私にしては）結構な反応があったので、その続きを書きたい、と思います。

ズルイって言う子が
問題を抱えてることに
気づいて欲しい。

別室に通ってる子は
みんなと一緒にいたいのに。 https://t.co/adY2Hycpbm

— ばんばんよしこ＠手帳講座＆起業女子向けSNSサポート (@banban_445) June 21, 2020

「ずるい」に対するイメージ

今回、この記事を書くにあたって「ずるい」イメージを検索していたのだけど、「ずるい」でイラストや写真を探すと、すごく意地悪そうな表情の人が出てきたのが印象的でした。
そう、「ずるい」って思っている側のイメージとしては

・相手が（自分には出来ない方法で）願望を実現している
・相手が優遇されている

などの理由で、自分は不公平な扱いを受けている、自分は被害者だと思っているところが、この「ずるい」という感情の特徴ではないかと考えます。
（今回のツイートの場合は「相手が優遇されている」と思っている、というシチュエーションですよね）
ちなみに、1つ目の「相手が自分には出来ない方法で願望を実現している」っていうのは、ある女子児童が「先生だけネイルやお化粧をしてずるい」って言っている、というのが実際の事例として挙げられます。ネイルはともかくとして、お化粧は大人の女性の身だしなみともいえますよね。そこまでずるいって言う？って思った記憶があります。きっと、その子はメイクやネイルに関心があるけど「学校にはしていってはいけないこと」という認識があるからそのような発言になったのでしょう。

「ずるい」っていう人の特徴

それでは、なぜ私が「ずるいって言っている子に問題がある」と思ったのか、その説明をします。
このツイートの場合、「別室登校は優遇されている」って思うってことは、「自分も優遇されたい」っていうのが心理的な根底にあることが想像つきます。「自分も見てほしいな」「自分も大切に扱ってほしいな」という承認欲求が潜んでいることもわかります。
要するに、「ずるいって言っている子の中には不満が根付いている」ということが分かるのです。
何らかの理由で満たされず、健全な満たし方も分からず、でも、そのやるせない気持ちの行き場がなく…満たされない気持ちがストレートに表現されることもなく…それが、別室登校というマイノリティな立場の子供にぶつけられるのです。

「ずるい」という言葉で自分の行為を正当化している

みんなが同じことをしているのに自分だけが注意された…などというシチュエーションで「ずるい」って言いたくなることはありますよね。それでも私は「ずるい」という言葉で不平不満を訴える人に対しては、私は同情はせず注意して見守ります。
そもそも、「ずるい」という言葉の裏には「公平であるべき」「正しくあるべき」という「べき」が前提にあります。
で、この「べき」という言葉は自分のなかの「正義」「正しさ」であり、それが相手や周囲にも通用するか、というところまで気持ちが回っていないのです。
あれ、自分にも改善点があるかな、と思ったり、自分自身に不満がたまっていない場合は、そもそも「ずるい」って言葉を出して他人を変えようとせずに「自分にもできることはあるかな」と、自分で行動変容をすることによって居心地悪い状況を自ら回避できるのです。
そう、「ずるい」という言葉を発している目的としては「私は正しい、私は間違っていないから相手が変わるべきだ」という「相手を変えることによって自分を満たしたい」という目的があるのです。

自分の行動は自分で決められる

今ある状況の中で

・自分には何が出来るか
・自分はどうしたいか

と自問自答して、自分の行動を選択することは、実は可能だということを知るといいでしょう。
幼少期に、自分で考えて行動したら親や先生に怒られた、怒られるのが嫌だから自分では考えずに従っていればいい…という思考停止状態のまま大人になった人もたくさんいます。
しかし、義務教育の頃は従順な子が「いい子」とされますが、大人になると「従順」だけでは「使えない大人」になってしまい、「自分で考えてアウトプットを出す」という要素も求められます。

「自分の考えをきちんと持って、アウトプットする」というのは「自分で自分の行動を決められる」ということになります。そして、これらのことは大人になったから成長に伴って勝手に出来るようになるものではなく、子供のころからの経験の積み重ねによって出来るようになるのです。

よって、「ずるい」という言葉がよく出てくる人には

・「ずるい」という言葉で相手を変えようとしていないか
・「ずるい」という言葉で思考停止になっていないか
・「ずるい」という言葉の裏にどんな不満が根付いているのか

注意深く観察するようにしています。





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